はじめての記載印字票

つい最近のことですが、身分証明が必要となることがありました。その身分証として認められているものは、以下のとおりでした。

本籍記載の運転免許証、ICチップ付運転免許証(本籍記載なし)と記載印字票(3カ月以内に発行されたもの)のセット、ICチップ付運転免許証(本籍記載なし)と本籍の記載されている住民票(3カ月以内に発行されたもの)のセット、有効期限内のパスポート、写真付住基ネットカード、外国人登録証(Alien Registration Card)。

いつもは細かな事は確認もしないで、運転免許証さえ持って行けばいいのだろうと高をくくってしまうのですが、なぜか今回は「ICチップ付・・・」というところにひっかかりました。えっ?運転免許証にICチップ付なんかがあるの?

と、疑問に思ったわけではありますが、とりあえず自分の運転免許証を見てみました。すると本籍欄には何も記載されていないではありませんか!

あれっ?なぜなんだ?確か以前はちゃんと書かれていた記憶があります。いつから無くなってしまったんだろう。すると、この条件にまったく当てはまらなくなるではないか。と思い、よくよく見るとなんだか真ん中辺に5mm四方ほどの盛り上がりが見えます。そうかこれがICチップか。ということは、自分の運転免許証はICチップ付だったんだ、と今更ながらわかったのでした。

となると、あとは記載印字票または住民票を入手すればいいことになります。住民票は役所の窓口に行って300円ぐらいの印紙税を払えば入手できますが、この「記載印字票」というのは初めて聞く名称です。確かに読んで字のごとく記載されていることを印字したものではあろうけれど、そもそも本籍が記載されていないのだから、どうやって印字するのだという疑問が沸きます。

そこで、ちょっとググってみたら、警察署に行って専用の機械を使って印字するものだということが判明しました。しかも、印字するには免許証を発行したときに設定した暗証番号ふたつが必要とのことです。ええっ?ふたつの暗証番号?

思い起こせばかすかに、免許証更新の時にある機械に暗証番号を登録した覚えがあります。しかしその時にはこんな事になるとはまったく説明が無かったので、発行に必要なだけだとばかり思っていました。しかも、ふたつなんて?

とりあえず、警察署に行ってみたら、免許証関係の受付の前になにやら機械が置かれていました。ぐるっとまわって機械の正面に行くと、タッチパネルのパソコンの画面のようになっていて、確かにこれがその機械だとわかりました。指示に従って免許証を挿入すると、暗証番号1を訊いてきました。その時点ではまったく覚えてはいなかったのですが、自分だったらこれをつかったであろう番号を入力。すると次に暗証番号2を訊いてきました。しめた、これは暗証番号1が合っているという事だなと勝手に解釈して、さらにもうひとつ思いついた番号を入力したら、チェックを通りました。しっかり覚えていた訳では無いけれど、ふたつの番号を、しかも順番どおりに再現できるなんて・・・・!

次は「表示」と「印刷」が選択できるのですが、まよわず「印刷」にタッチしたら、このような小さな紙が出て来ました。

これにはちゃんと本籍が印字されていました。というか、本籍しか印字されていないと言った方がいいでしょう。

ということで、警察署に行ったら「記載印字票」を無料で印刷することができました。

それにしても、どうして運転免許証の本籍欄に記載が無いのだろう?それがあれば、こんな手間はいらないのに。いろいろと謎が出て来ました。謎はさまざまな憶測を呼び起こします。そのうち個人情報だからとか言って氏名や住所・生年月日・顔写真まで記載されなくなったりして・・・。

2013年4月28日 記