キラキラネーム

ひと月ほど前ですが、ネットニュースに載っていた話題に目が点になってしまいました。ある女性お笑いタレントが第二子の長女の名前を空詩と命名したというのです。しかも第一子の長男の名前は珠丸だというではありませんか。珠丸の方はなんとか「じゅまる」かなとは想像できるけれど、空詩の方はどうしても読めません。実はこれ、「らら」と読むのだそうです。

ところが、このような名前は今キラキラネームと言われてるほど、かなり増えているらしいのです。読むだけでも難しいし、なぜそんな名前にしたのかという疑問が噴出し、子供の将来はどうなるんだろうなどと、余計な心配をしてしまいます。

ネットに流れていた今時のキラキラネームを挙げますが、さて、読めますか?

(読み仮名部分をドラッグすると表示されますよ。)

名前読み仮名感想
飛或亜季ひゃあい悲鳴だろうか?意味不明
精飛愛せぴあイカスミが飛び散るような
麻楽まらええっ?もろ?
愛保らぶほ最近はファッションホテルというらしい
世歩玲せふれいろんな友達が
幻の銀侍まぼろしのぎんじまぼろし?
大男びっぐまん背が伸びなかったら?
未知えっくす数学好きになるかも
天国えでんそもそも意味が一致しませんね
金星まあずそれは火星でしょ。
革命れぼるマルクス主義?
苺苺苺みるき不二家?
てとりすロシア製ゲーム
月下美人はにー飯窪春菜のメンバーカラー
ぺこ軽いなぁ
ララ桜桃ららさくらんぼなぜララが付く?
頑張郎がんばろうこれが一番まともに見えてくる不思議

愛保とか世歩玲という名前を卒業式で呼ばれるんだなぁなどと、あれこれあきれたりしていましたが、こんな事はなにも今に始まったことではなく、すでに700年ほど前にも兼好法師が『徒然草』第116段でこう書いていました。

寺院の号、さらぬ万の物にも、名をつくること、昔の人は、すこしも求めず、ただありのままに、やすくつけけるなり。この頃は、ふかく案じ、才覚をあらわさむとしたるやうに聞こゆる、いとむつかし。人の名も、めなれぬ文字をつかむとする、益なきことなり。

何事も、めづらしきことをもとめ異説を好むは、浅才の人の必ずあることなりとぞ。

確かに金星と火星を間違えている時点で、才覚をあらわさむとて浅才の人なるをあらわしてますね。

ところで、僕の名前は今ではまったく当たり前で珍しくも何ともないのだけど、一体いつごろから使われ出したんだろうという疑問が出て来ました。

2013年7月27日 記