和製英語(カタカナ語)
先に書いた15.気になるカタカナ語のところで、ちょっと和製英語が出て来ましたが、今回は、この歳になって、やっとそれが和製英語だったと気付いた言葉について書いてみます。
近頃は日本文化が欧米に受け入れられた結果として、日本語がそのまま外国で使われているという事をよく耳にします。これはなんだかとってもうれしいものです。その逆に、英語は身の回りにたくさん氾濫しています。そしてその多くがカタカナ語として表現されています。印刷や表示もそうですが、発音も英語そのものとはまったく違った日本式の発音になっているので、そのままでは英語としては通じないのが普通です。
さらに、そのカタカナ語の中に本来の英語では無いのに、あたかも英語のようななりをしてまかり通っている和製英語なるものがあります。僕が最初にそれを知ったのは高校生の時の「オートバイ」という言葉でした。motorcycleがどうしてオートバイになるのか、全く不思議です。和製英語という言葉自体も、よく考えると変ですね。日本で作った英語とは言っても英語では無いのだし、カタカナ語でしかないのですから。mangaとかtsunamiとかkawaiiの方が正しい和製英語と言えるでしょう。

さて、つい最近ネットでこんな記事を見つけました。「実は和製英語だと知らなかった言葉ランキング」です。読んでみて「ええっ」というくらいに驚いてしまったのです。いやはやなんとも・・・。これが日本語だったなんて・・・。
これまで知らなかったという反省を踏まえて、その20位までを調べてみましたが、英語とはまったく別物になっているという事がよくわかりました。
| 順位 | 和製英語(カタカナ語) | 英語(ドラッグすると表示されます。) |
| 1位 | オーダーメイド | custom-made |
| 2位 | リフォーム | renovation |
| 3位 | スキンシップ | personal contact |
| 4位 | バージョンアップ | upgrade |
| 5位 | コストダウン | costreduction |
| 6位 | コストパフォーマンス | cost-benefit |
| 7位 | アフターサービス | customer service |
| 8位 | ブックカバー | book jacket |
| 9位 | ガードマン | security guard |
| 10位 | デッドボール | hit by a pitch |
| 11位 | ブラインドタッチ | Touch typing |
| 12位 | デコレーションケーキ | fancy cake |
| 13位 | オープンカー | Convertible |
| 14位 | コンセント | outlet |
| 15位 | キャンピングカー | Motorhome |
| 16位 | キーホルダー | key ring |
| 16位 | フライング | false start |
| 18位 | フロントガラス | windshield |
| 19位 | ネームバリュー | established reputation |
| 20位 | マンツーマン | one‐to‐one |
それにしても、これは・・・。簡単には覚えられそうにありませんし、使ってみたところで通じるとは思えません。日本ではやはりカタカナ語の方が通じるんですね。

そもそもどうしてこんな変なカタカナ語が生まれるのでしょうか?ガードマンと言わずにはじめからセキュリティ・ガードと言っておけばいいのに。どうやら、テレビとか新聞雑誌などのマスコミのせいではないかと思われる節も無きにしも非ずです。そんな環境で育ってしまうと、大人になってもそんな言葉が間違っているのだとは思いもしないで、いざというときに通じないということになってしまうのです。
2014年2月2日 記


