USBスピーカーシステムの改造

「USBスピーカーシステムの製作3」で作ったスピーカーシステムは思いの外いい音がするので、とても気に入っています。しかし、5VのDCアダプターがなかなか買えず、USBバスパワーで鳴らしていました。USBだと500mAしか電流が供給されませんから、もっと音量を出したいと思ってもできません。

そこで、パソコンの電源ユニットから直接5Vを取り出してやろうと考えました。

となると、元々12Vから5Vに降圧するために三端子レギュレーターを使っていたのですが、これは不要となります。また、USBバスパワーと外部電源との切換のためにスライド・スイッチを取り付けていましたが、これはそのまま電源スイッチとして使う事にしました。

まず、DAC付きデジタルアンプの基盤を取り付けてあるパネルをはずします。

基板の付いたパネルを自作のPCB治具に固定します。この段階での回路図は以下のようになっています。

上の写真ではわかりにくいのですが、真っ黒な三端子レギュレータを外して、DCジャックからの5Vをスライド・スイッチに持って行きます。そしてUSBからの5V供給をカットしてしまいます。回路図はこのようになります。

実際に配線したものがこれです。これを元通りスピーカーボックスに取り付けてやります。

このUSBスピーカーはこのパソコン(VistaPC)に繋いで使います。外部のDCアダプターは使わずに、このPCの電源をそのまま使おうというわけです。

さて、どこから取り出そうかなと蓋を開けてみたら・・・

あれれ?なんだか電源コードがリアパネルに直結しているではありませんか!

改めて外部を見ると・・・

そうそう、これを組み立てたときにESATA用のパネルを取り付けて置いたのでした。特に必要だった訳では無く、マザーボードに付属していたので、そのまますっかり忘れていました。

ということで、これをそのまま利用することにしました。実は、フロントパネルのFDDドライブの小さなパネルに孔を空けて取り出そうかと考えていたのですが、その必要がなくなり工作がずっと簡単になりました。いいマザーボードを使うとこんな便利な事があるんですね。

ガラクタ箱から見つけたAT電源コネクタを使います。赤が5Vで黄色が12Vです。

これを切り取って、リード線をワイヤー・ストリッパーでむき出します。

コードは赤白のちょっと太い物を使ったので、DCコネクタ・カバー(黒いプラスティック)の孔をちょっと拡張してやりました。

半田付けします。

AT電源側も半田付けして絶縁の為に熱収縮チューブでカバーしてやります。

特殊な電源コードができあがりました。コードの色が同じなので5Vと12Vの区別をわかりやすくしました。シールに手描きで書いて貼り、その上にメンディングテープを巻いただけです。

ESATA用の電源アウトレットに接続します。

USBケーブルとDCケーブルを繋ぎ、スライド・スイッチを右にスライドするとPCが自動認識しました。これで完成です。

実際に使用している環境はこんなところです。12Vのコードは「風量無段階可変扇風機」に繋いで涼しい風を送ってくれています。

このスピーカーに合う曲

2014年7月21日 記