NASの製作
三ヶ月ほど前に地デジPCのデータ用にしていた2TBのHDDが壊れてしまいました。バックアップは無く、データはすべて消失してしまったのです。これまで何度もHDDは壊れましたが、容量が大きくなるにつれ被害は甚大なものになってしまいます。また同じようにPCの内蔵HDDを交換してもバックアップ無しでは安心できません。
そこで、HDDをミラーリングすることにしました。また、複数のPCからのアクセスを考慮してPC内蔵方式ではなくNASにすることにしたのです。
NASとは:Network Attached Storageの略で、LANに直接接続して使用するファイルサーバ専用機のことです。PC内蔵のHDDでファイル共有するには、そのPCを起動しておかなければならないし、そもそもPCを作るにはHDDの他にケース・電源・マザーボード・メモリ、それにOSも必要ですから高価になります。
ディスク・ミラーリングとは:HDD一台に書かれたデータは壊れると無くなりますが、同じ内容を同時にもう一台に書き込んでおけば、片方が壊れても片方には残っていることになります。二台同時に壊れる確率は一台が壊れる確率の二乗になりますから、ずっと小さいのです。とは言ってもコントロール基板が壊れたらどうしようもありませんけどね。
3TB二台構成のNASは製品だと高価なので、やはりキットからの自作しかありません。いろいろと検討した結果、以下の構成に決めました。
NASキット:CENTURY シンプルNASBOX PLUS 2
HDD:
Western Digital WD30EFRX
インターフェイス:SATA3 6GB/S
容量:3.0TB
キャッシュ:64MB NASに最適化されたREDシリーズ
開梱して中身を取り出しました。
蓋を開けます。
ディスクを挿入します。
2個ともセットした状態です。
下面のビスで固定します。
これだけで組み立て完了。簡単すぎます。
デフォルトではコンバイン・モードに設定されていましたので、RAID 1にしてミラーリングに設定します。
電源アダプタとLANケーブルを接続し、電源を入れます。
背面の冷却ファンは小さいけど部屋の隅に置くので音は気になりません。
各種設定の為にアクセスするには、DHCPでIPアドレスを自動的に割り振られたこのNASをLAN内から探すために付属CD-ROM内のアプリケーションを使いますが、その前にJAVAのインストールが必要でした。IPアドレスを固定してしまえば、二回目からのアクセスはブラウザだけで可能となります。
ディスクをフォーマットします。Windowsのフォーマットだと数時間かかるので、それを覚悟していたのですが、ほとんど瞬間的に完了しました。
引き続きユーザー登録などの各種設定をして完成です。
ついでにキーボードやマウスを無線方式にしましたので、紹介します。
Logicool K270
無線のキーボードは初めて使いましたが、机の上で書き物などするときに、じゃまにならない場所に片付けることができるので便利です。
Logicool M510
1個のレシーバーで上のK270と一台のPCで使うことができます。レーザーマウスです。
無線のマウスが出始めの頃に使ったマウスは感度が悪くて使い物にならず、ずっと有線マウスばかり使ってましたが、現在の物は感度に問題はありません。ケーブルによってマウスの位置を制限されることがないので、とっても便利です。親指側に付いている二つのボタンは以前の有線マウスにもありましたが、このM510のそれは出っ張りが大きくて指を引っかけるようにして操作できるので使いやすくなっています。
左:地デジPC用のiBUFFALO BSMOW08
右のM510と並べると小ささかよくわかります。デスクワーク用にはある程度大きくないと疲れますが、テレビや動画を観るのは小さくてじゃまにならない方が便利です。
2013年1月27日 記