CPUグリス交換

激暑によりCPU冷却不足に

このFree Video to MP3 Converterを使って6本ぐらいの動画ファイルから音声を取り出す操作を週に二三回行っています。CPU負荷がきついので以前からこれを行っているときはCPUファンが音を立てて回転していました。

ところが、この夏の激暑によってこのソフト使用時だけでなく、解像度の高い動画再生時や、なんとYouTubeの映像を観ている時にもCPUファンが轟音を立てるようになって来たのです。ゴォーンという音が今にも壊れそう悲鳴に聞こえてきて落ち着いて居られません。

そこで、CPUグリスを塗り直してやることにしました。

シリコングリス交換作業

各種ケーブルをはずし、PCを横置きにして蓋を開けると中は埃も溜まって無くて綺麗です。これは定期的に掃除機で吸い取っているからです。

CPU回りを拡大すると、こんなふうになっています。大きなヒートシンクの上に大きなファンが乗っかっています。CPUの温度が上がるとこのファンの回転数が上がって冷やそうとするのですが、なかなか冷えないと轟音を発することになります。

まず、CPUファンを外します。これも最近清掃したのできれいになっています。

次にヒートシンクを外します。昔はこの段階でCPUのスッポンがよくありましたが、CPUホルダーの改良によってすっぽ抜け、運が悪ければピンが抜けてしまうという事故はほとんど無くなりました。

CPUグリスはすっかり固形化して熱伝導率が極端に下がっているように見えます。

CPUを取り外す必要は無いのでソケットに取り付けたまま、古いシリコングリスをきれいに拭き取ります。うっかりCPUに傷を付けてしまわないように気をつけましょう。

ヒートシンク側もきれいにしました。銅のきれいな金属面が現れて熱伝導率の高さを見せてくれました。

そこにこのシリコングリスを塗ります。以前は安物のものを使っていましたが、今回はこのように注射器タイプの物を入手しました。

これをCPUの上に薄く塗ります。

ヒートシンク、CPUファンの順に取り付けて完了です。

効果抜群

組立て直して電源投入。いろいろとアプリケーションを動かしてみました。轟音がしていたものも動画を二本同時に動かしても静かなままです。

古くなって熱伝導率が低下したシリコングリスを新しい物に交換したことにより、熱伝導率が改善し、CPUファンの低回転でも十分なCPU冷却が行われているということが実証されました。わずかな作業で効果抜群でした。

2018年8月4日 記