PCオーディオ USBスピーカーシステムの製作1
マイクロソフト社はWindowsXPのサポートを5年間延長し2014年4月8日までセキュリティパッチが提供されている状況ですが、それ以降はサポートを終了するというので、WindowsXPでしか動かない業務系システムがまだまだ残っている企業や公的機関は、それまでに他のOSへのアップグレードが間に合わない見込のところが大半のようです。ある市役所などは、来春以降はLANポートをセロテープでふさぐ方針であると言ってます。あるいは、既にWindowsXPからWindows7に入れ換えたが、WindowsXP上でしか動かない図書の検索システムは使えない状態になっているという公立図書館もあります。
こういった中で、マイクロソフト社は一部の大口顧客に対してWindowsXPマシンのサポートを続ける「カスタム・サポート(CS)」と呼ばれる物を提案するだろう、という情報も出て来ました。年間19,500円/台の見込とのこと。とにかく、Windows8がだめだめだからしょうが無いですね。
WindowsXPマシンの延命対策
さて、そんな高額な保守料など払えない自分はというと、WindowsXPマシンがまだ3台残っています。その内2台は自作なので、どうにでもなりますが、問題はこれ、WindowsXP Home Edition 32bitのAspireOneです。
基本的にネットに繋いで使う事を前提としたネットブックです。これをどうしようかと考えてみた結果。PCオーディオ専用マシンにしてしまおうと決定しました。こうすればスタンドアローンで充分使えます。USBからDACに音楽データをデジタルで取り出して、アナログに変換し、アンプで増幅してスピーカーを鳴らします。また、DACとアンプとスピーカーは一体型にして、PCの下に敷きます。まるで昔の電蓄みたいです。
製作
USBオーディオDAコンバーターキット
1,700円(秋月電子通商)
一般的なDACと同様にUSB電源のみで動作します。
TAB207KLステレオ・オーディオアンプキット
700円(秋月電子通商)
12Vの直流電源で4.6W+4.6Wの出力が得られます。
アンプの電源は回路を組むのは面倒なのでノートPCなどでよく使われているスイッチング電源にしました。
12V3.8Aの出力で、標準プラグ付。価格は1,400円(秋月電子通商)です。
DACキットの袋を開けてパーツのチェックをします。アンプとは箱の内部で直結しますから、RCAコネクタは使いません。
アンプキットの袋を開けてパーツのチェックをします。パワーICには放熱板が付いています。
基板に抵抗・コンデンサなどを取り付けてはんだ付けします。余ったリードはニッパーで切り取ります。
ここでも自作のはんだ付け用排煙機が大活躍です。そろそろ電源スイッチを付けてやろうかなと思ってます。
DACが完成しました。一番大きなパーツであるRCAコネクタが無いので未完成みたいに見えますね。
アンプが完成しました。
この段階で動作テストをしてみます。
DACとアンプを繋ぎます。アンプにはスピーカーを繋ぎます。さらにアンプにDCジャック(60円)を繋いで、ACアダプターを繋ぎます。この段階ではまだ電源スイッチは付けていません。また、パイロットランプとしてLEDも付ける予定です。
前回作ったスピーカーを繋いでみたら、一発で音がでました。完璧!
9年前に買って箱をあれこれ変えて遊んでいた8cmフルレンジを繋いでみたら、箱が無いので低音は出ない物の、さすがにいい音がします。どっちのスピーカーを使うか悩んでしまいます。
今回の費用
USBオーディオDAコンバーターキット | 1,700円 |
TAB207KLステレオ・オーディオアンプキット | 700円 |
45W級ACアダプター12V3.8A | 1,400円 |
2.1mm標準DCジャック パネル取付用 | 60円 |
合計 | 3,860円 |
次回は
今回はここまでです。次回は木材加工編です。箱を作って一体型にまとめます。
2013年9月1日 記