USB-HDD

ヒントはここから

おなじみのWeekend Projectで紹介されていたFlash Memory Hard Driveを見ていたので、いつか作ってみようと思っていたのですが、ちょうどいいUSBハブが手に入ったので急遽作ってみることにしました。

製作

なんでも捨てずに取っておく習性がたまには役に立つこともあります。今回は数あるガラクタ箱の中から見つけたこのHDDを使いました。

WESTERN DIGITAL Caviar 2340 なんと容量は340MB。340GBでも小さいと感じる現在では考えられないようなものですが、当時はキャビアと銘打つほどの高級品だったのです。。

ネジはすべてトルクネジですから、トルクレンチを使います。

気密性確保のために貼られているシールもはがします。「はがしたら保証が無くなりますよ」という警告文が書かれているけど、もう必要ありませんから。

蓋が開きました。プラッターは170MBが2枚です。今だと一枚が1TBが普通ですから、技術の進歩というものはすごい!

全部のパーツを取り外します。ああ、またガラクタが増える(-。-;)

モーターも邪魔なので外しましたが、大きな孔があいてしまいました。

この孔はモーターを外すために取り外した制御基板を元にもどしてふさぎます。

ところで、このHDD。Made in Singaporeと書いてあります。これは組立がシンガポールの工場で行ったという意味であり、このとおり、肝心のモーターは日本製です。ちなみに、これまで分解したHDDのモーターはすべて日本製でした。

さて、内蔵するUSBフラッシュメモリですが、このとおり4個準備しました。

左から、512MB、16GB、16GB、4GBの容量です。

また、USBハブはこんな小さな4ポートのものです。

実際に組み込んでみたら、USBハブもUSBメモリも筐体を分解することなくはまりました。しかし、どうしても4GBの物は入りませんでした。これはこのHDDの筐体の特殊性に寄るもので、他のHDDだったら入ると思います。

なお、ケーブルの取り出しは、うまい具合に側面に孔があいていたので、これをそのまま利用することにしました。ケーブルが内部でぐるっと回避しているように見えるのは、外側に引っ張られないようにする為です。

ネジをしめて完成です。

これだけ大きいと、USBメモリが見当たらなくなって探し回るという事も無くなりますね。とにかく小さいと書類の間に挟まったり箱の影に隠れたりと、いつの間にか姿を消してしまうと言う不思議な現象が起きます。

PCに接続

PCに接続して動作確認をしてみます。といっても、特に回路はいじっていませんから、正常に動作するのは当然です。

このとおり、3個のドライブを認識しました。340MBだったHDDが16GB+16GB+512MBに生まれ変わりました。

2013年12月1日 記