工作室 117 USBモバイル電源2

ちょうど二年前に作ったUSBモバイル電源はエネループを4本使っていました。あれからずっと使い続けているのですが、ひとつだけ問題がありました。それは電圧です。エネループは単三乾電池とはちがって電圧が1.2Vしかありません。4本で4.8Vです。それでもなんとか充電はできるのですが、フル充電にならないことがあります。また機器によっては5Vないと充電を開始できないこともあります。

そこで今回はエネループを6本使って7.2Vにし、そこから5Vに降圧させる方式で作ってみることにしました。

7.2Vから5Vへの降圧は、この三端子レギュレーター7805Aを使います。

各端子はこのようになっています。

回路図はこうなります。電源スイッチがないと電流が流れっぱなしになります。パイロットランプjとしてLEDを付けようかと思いましたが、自分で使うだけなので省略しました。

製作

今回は設計図無しで作り始めました。現物合わせです。

電池ケースの下にはマイナス側のリード線が斜めに走っているので、そのまま取り付けることができません。

そこでこのように溝を掘りました。

電池ケースはホット・ボンドで貼り付けました。ネジがもったいないという理由です。

USBコネクタをストック・パーツの中から探し出しました。

USBコネクタ用の孔を空けました。

これにコネクタを取り付けるのですが・・・、

裏側はなんだかみっともないくらいに汚くなってしまいました。ホット・ボンドでくっつけたのです。

これを土台の板に取り付けます。ここは力がはいるところなので釘を打っておきました。

スライド・スイッチを脇に取り付けました。

配線をします。基板を使わずに配線したので、これも汚くなってしまいました。

エネループへの充電は専用の充電器を使います。その為電池交換の為に蓋を開け閉めする必要があります。ここはいつものように磁石方式にしました。

埋め込んだ6mmのネオジム磁石をダボで隠します。そうしないと磁石がすっぽりと抜けてしまうからです。

蓋は前回と同じくプラバンにしました。

これを木目シートで包みます。

磁石を埋め込んだパーツをそれぞれ取り付けます。

完成

蓋を貼り付けて完成です。

蓋はこのように開きます。

携帯電話を充電してみました。これまでだと、充電開始までしばらく時間がかかりましたが、電圧が5Vになった為、すぐに充電開始の赤ランプが点灯しました。

2016年2月21日 記

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