工作室 234 ミトン風鍋つかみ

あんなに暑かった夏が過ぎ、急に涼しくなってきました。夏の間は冷たいものも苦にはならなかったのですが、やはり食べ物は暖かい方がいいですね。

電子レンジで温めたものを取り出すときに、毎回毎回やけどしそうになりながら取り出すという事を30数年繰り返していましが、どうやら世間にはミトンというものがあって、簡単に電子レンジから取り出せるということを知りました。

調べてみたら、ミトンというのは厚手の手袋で、親指だけが独立しているものを云うらしいです。そこで、そのミトン風鍋つかみを作ってみようと思い立ちました。

試作

ダイソーで見つけたはぎれキルト地。他のものは200円のところ、これだけは150円でした。これで試作品を作ってみます。

自分の手に合わせて型取りをします。

鉛筆で描いた線を雲形定規できれいな曲線にしました。

型紙を作りました。

だいたいこんな感じに切り出します。

裏側に線を描きました。

おおざっぱに縫い代をとって切り出しました。

線の上を縫いました。中に綿が詰まっていて厚みがあるので簡単になみ縫いという訳にはいかず、ほとんど半返し縫いにしました。

余分な部分をカットしました。

ひっくり返して試作品の完成です。

試作品の問題点

  1. 入り口が少し狭くて手の出し入れがしにくいので、少し広げたい。
  2. 電子レンジの近くのフックに引っかける紐が欲しい。
  3. 入り口部分は一応ロックミシンでほつれ防止がなされているが、もっときちんとしたい。

改造品の製作

ドラえもんとのび太のキルト地を買って来ました。

社会人となって働き始めて数年後、上司が「ドラえもんって熊じゃなくて猫なんだってね」と言っているのを聞いて、何言ってるんだろこの人はと思ったのが、僕のドラえもんとの出会いでした。聞いたこともない単語だったのです。

試作品の型紙を手直ししました。左の画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

入り口を広げてあります。

入り口を折りたたむため20mm長くしました。このため、入り口に向かう線は直線にしました。

このように四角にカットしたままで縫いました。

余分な部分をカットしました。

さらに小さな曲線部分はぎざぎざにカットしておきました。

この段階で、フックにかけるわっかを作ることを忘れていた事に気づきました。

接着剤で固めたわけではないので、糸をほぐして縫い直せばまだ間に合います。適当な端布を探し出したら、なんだかぴったりな感じです。

これを四つ折りにして縫い合わせました。

左右二本必要ですから、真っ二つに切り離しました。

これをこの部分の内側に縫い込みます。

該当部分の糸をほぐしてわっかを差し込みました。

縫いました。除いてみると、しっかり入っています。

入り口部分を折りたたんで……

しっかりとまつり縫いをしました。

ひっくり返しました。

わっかは長すぎる気がしますが、つり下げるには実用的な長さです。

完成

満足できるものができました。

さっそく使ってみたら、やけどの心配無用で簡単に電子レンジから皿を取り出せました。

2020年10月4日 記

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