工作室 179 押して開ける箱

今回はYouTubeで見つけたこの箱をまねて作りました。

設計

いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。

上のYouTubeの箱では厚みのある蓋を使って切り欠きを作っていますが、手元にある3mm厚の板を使う為に、切り欠きは蓋の方ではなく、箱の方に作る事にしました。さらにYouTubeの箱では左右どちらの端を押しても蓋が開きますが、片側の端を押したときだけ開くように切り込みは片方にしか作りません。

分解図はこのようになります。

製作

10mm厚の檜の板を40mm幅に切って、さらに斜め45度にカットしました。

底板と蓋用の切り込みを掘りました。

蓋用に準備したのは前回余ったこのアガチス材です。底板は3mmの合板を使います。

マスキングテープを使って仮組をしてみました。

蓋の端を押したときに下がるようにする切り込みは、このようにカットします。SketchUpで作図した時には矩形にカットしていますが、実際にはこのように斜めにカットした方が加工しやすいのです。

鋸を使って精密にカットしました。さらにやすりで仕上げます。

底板をはさんで接着します。

接着剤が乾きました。

くだんの切り込みはこのようになっています。

YouTubeの箱では斜めにスプラインを埋め込んでいますが、技術的に難しいので、竹串方式にします。まずは3mmの穴を空けます。

そこに竹ひごを打ち込んで、接着剤が乾いたらはみ出している部分をカットします。他の部分はも木工ボンドでもいいのですが、このように後でカットする部分にはTitebondの方がしっかりと削ることが出来ます。

塗装しました。蓋の方は前回の失敗に懲りてワトコオイルのナチュラルを塗りました。他はワトコオイルのチェリーです。

箱の内側には塗っていません。

その内側にはこのようにフェルトを貼りました。フェルト貼りもだんだん慣れてきて上手くなっています。

完成

これで完成です。

指で軽く押すと、このように蓋が開きます。

push open box

動画にするとこうなります。

2018年3月4日 記

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