工作室 247 ニッパー型爪切りケース

爪切りを買い換えたので、専用ケースを作ってみました。

これは、これまで使っていた爪切りです。とても切れ味が良くて満足していたのですが、先日友人からニッパー型の爪切りを紹介されたら欲しくなりました。

探して見つかったのがこれです。ネットで見つけて即注文してしまいました。

プラステック製の筒で先端を保護しています。

バネの力で刃先を開いてくれるので、とても使いやすいです。もちろん刃先の切れ味は最高です。足の親指の厚い部分も何の抵抗もなくさくっと切れます。

専用のケースを作ろうとして、手持ちのファスナーを出してみたら、12cmのものがぴったりでした。

設計

方眼紙の上に載せて輪郭をなぞってみました。

この大きさでちょうどいいようです。画像をクリックするとPDFが開きます。

縫い代を含めるとこうなります。

製作

生地を用意しました。真ん中が表地、左が裏地、右は表地の裏に貼る接着芯です。

表地の裏に接着芯を貼りました。

その後で表地をカットしました。

ファスナーの両端はこのように縫い止めておきました。

表地と裏地を中表に重ねて、その間にファスナーを挟んで縫います。縫い線をアイロンの熱で消えるパイロット・フリクション・ボールで描きました。これまでは水色を使っていたのですが、インクがなくなったので赤にしました。紙よりもインクをたくさん吸うのか、減り方が早いようです。

縫いました。真ん中にV字の切り込みがありますが、これは中心を合わせるためのカットです。

同様にして、もう片方を縫いました。

このように開いて、今度はファスナーの端を押さえる為に赤線の上を縫います。

ここに来て、どうも角張っているのが気になりました。

そこで、このように角を丸めることにしました。

この型紙を元に縫い線を描き入れました。矢印の部分が返し口です。

半分ほど縫い進めた時に、ふと思い出しました。設計の早い段階で、ひもでつり下げる方式にしようと考えていたのでした。いまさら遅いかなと思いつつも、よく考えてみると、まだ間に合うので、急遽つり紐を作って縫い込むことにしました。

適当な端布を、幅30mmでカットして……

四つ折りにして縫いました。

これを二つ折りにして表地の間に差し込むのですが、すでにここまで縫っているので、直接その状態の写真を撮ることができません。この位置に差し込むということを示します。

というわけで、なんとかぐるっと縫い終わりました。

縫い代部分をアイロンで折り癖を付けました。

さらに、余分な部分をカットしました。

表に返します。

返し口はアイロンできれいにたたんで縫いやすくします。

そこをコの字まつり縫いで縫い止めました。

つり紐もきれいに出ています。

裏地を中に差し込むと、形が出て来ました。

これをアイロンで整えると完成です。

完成

満足する形になりました。

音声認識機能が付いていて「ハウス!」と命令すると自分でケースに入っていく、という事こそあらまほしけれ。

2021年1月3日 記

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