工作室 229 スマホケース

しばらく前に作ったTシャツ用ウォークマンの首つりケースですが、当初は自宅限定で使うつもりが、いつの間にか近所の買い物にもぶら下げていき、事もあろうに近頃はそのまま電車にも乗るという愚挙を労するに至っております。まことに恥ずかしい次第で、これはきちんとしたものを作るべきと決意しました。

参考にしたのはこのYouTube動画です。

DIY スマホポーチの作り方 簡単 裏地付き How to make a smartphone pouch スマホポシェット

サイズを変更していますが、作り方は一緒です。

材料をカットしました。幅を130mmにしています。長さは500mmです。デニム地をつかっているので、接着芯は使いませんでした。裏地も同サイズです。

持ち手を引っかける為のDリングとそれを支える布地、そして蓋を固定するのは、マジックテープではなく縫い止め用マグネットボタンにしました。

表地と裏地を中表に重ねて一端を縫いしろ10mmで縫います。手縫いですから、アイロンの熱で消えるフリクション・ボールペンでガイドラインを引いておきます。

縫いました。

開きます。

袋の長さを200mmとするので、縫い目から200mmの位置に印を付けておきます。

印を付けたところで折りたたみます。このあたりは写真ではわかりにくいのでYouTube動画の方がいいですね。

ここでもやはり縫うためのガイドラインを引いておきます。

手縫いとミシン縫いの大きな違いというのはここです。ミシン縫いの場合は縫い代を含めた生地の形が大事で、それに合わせてミシンの目盛で見当を付けて10mm内側を縫うことができます。しかし、手縫いではそうは行きませんから、実際に縫う線を描いておきます。外側の形は後で切り落とせばいいのです。

Dリング用の布地を折りたたみます。幅60mmを四つに折りたたんで幅15mmにします。これがDリングの幅と一致します。縫い代1mmぐらいで縫いました。

Dリングをはさんで二カ所縫って固定しました。

これを袋の上端に合わせて縫付けるため、このように配置します。

表地と裏地をしっかりと合わせて・・・、

縫いました。縫い代は10mmです。返し口は矢印のところにあけてあります。

余分な縫い代を切り取りました。

ひっくり返します。

この瞬間がなんとも気持ちがいいのです。まるでさなぎから羽化しているかのような、うごめきが感じられます。

間違えて裏地が表に出てしまいました。

これできちんと裏返りました。

蓋の上部が返し口です。そのまま空けておいてもいいことはないでしょう。

というわけで、まつり縫いをしました。糸がまったく見えませんね。

マグネットボタンを縫付けます。フリクション・ボールペンで印を付けて・・・、

中心に穴を空けます。

穴を空けると行っても、木材にドリルで穴を空けるのとは違い、この場合は時間が経つと消えて見えなくなります。一時的に目印として印を付ける感覚です。

その穴を中心にして、改めてガイドラインを引き、マグネットボタンを縫付けました。

アイロンを当ててフリクション・ボールペンのインクを消しました。ほんとうにきれいにすぅっと消えます。魔法のようです。

これでケース自体はできあがりました。

なんだか、物足りない感じがしたので、木製のボタンを付けてみようと思い立ちました。

適当な位置に縫付けてみたら、ちょうどいいアクセントになりました。

持ち手を作ります。3mmの太さのアウトドア用ゴムというのを見つけたので、これが通るナスカンを買って来ました。

なんとかかんとか、腕力でナスカンを取付けました。

これをDリングに通すと・・・、なんだかバランスが取れていませんね。

とりあえず、この中にウォークマンを入れて聴きながら隣町まで材料を探しに歩いて行きました。

そこで見つけたのがこれ、セリアのデニムテープ(12mm幅・1m長)とそれが通りそうなナスカン。

30mm折って縫付けました。

取付けてみると、ぴったりでした。

完成

これで完成です。

しかし、中身がちいさなウォークマンだと、大きすぎるきらいがあります。

ちなみに、大きさは幅が約11cmで長さが約21cmです。

近いうちにひとまわり小さなものを作ろうと思います。

今週のマスク

上半分が大臣風です。参考にしたのはこちらです。手縫いでも簡単にできます。

背後の林では今年生まれたカラスの子がおなかを空かせ、両親の帰りを待ちわびて鳴いています。えさは簡単には見つからないので、遠くまで探しに行っているのでしょう。もぞこくてあわれを誘います。

2020年8月30日 記

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