工作室 158 竹のSquare

YouTubeでいろいろな動画を観ているのですが、後になって気になった場面を思い出し、再度観ようとしてもなかなか見つからないという事がよくあります。今回も、そんな事がきっかけでした。

画面に出てきた工具が気になったのですが、何という名前なのかしりません。あれこれ考えながら、やっとそれらしい画像を見つけました。CombinationSquareというようです。ネジを締めたり緩めたりして物差しの長さを調整できるようになっています。よく見ると、45度を描く機能がありますが、今回の製作ではそれは必要無いので、combinationと言えないような気がします。そこで「竹製Square」と名付けました。

ホームセンターなどで、こういう測定工具のコーナーに行くと、なんとかスコヤというように、スコヤという名前の付いている物がたくさんあり、以前から気になっていました。

なんと、それが本日やっとわかったのです。スコヤはsqureのことでした。ようするにスクエアと同じです。四角というときはスクエアと書き、定規という場合はスコヤと表記する、機械がマシンで縫い物機械だとミシンとなるようなことだったんですね。63歳にしてやっと気付きました。なるほど、確かに発音が似ています。そもそも、四角と定規が同じ言葉だなんて、英語の方に問題有りですよね。

設計

100円ショップで見つけた15センチの竹のものさし。小学校時代はこれの30センチのものを毎日使っていました。これを素にして作ります。長さはもちろん150mm、幅は14mmで厚みが3mmでした。

いつものようにSketchUpで設計しました。灰色の部分が既存のSandpaperCutterです。左の画像をクリックするとダウンロードできます。

分解図はこうなります。寸法も描き入れてみました。

竹のものさしはスライドしますが、これを真ん中の孔の上から4mmのネジで押さえて固定します。しかし、直接ものさしにネジが当たるとしめるときにものさしが動いたり、ものさしに傷跡がのこったりします。そこで間に05mmのプラバンをはさんで、これらの問題を解消します。

パーツを切り出しました。すべて端材を使っています。なかなか端材を捨てることができず、どんどん溜まっています。

一番上の板に4mmmの孔を空けました。ここに4mmのネジを通しますが、このままでは固定できないので、反対側にナットを埋め込みます。

実は一回でうまくできる自信が無かったので、別の板で一度練習しました。おかげで、このようにぴったりと埋め込むことができました。

ネジの頭には大きなツマミが付いているので楽に締めたり緩めたりできます。

なお、ネジの先端はそのままではキザギザがあるのでプラバンをいためてしまいますから、やすりでなめらかに削りました。

次に、スライド部分を作ります。竹のものさしと同じ厚みの合板をふたつにわけて・・・、

両側からぴったりとはさみながら接着します。

うまくできました。

さらに、はみ出した部分をカットします。

0.5mmのプラバンも30mmx54mmと同じサイズです。なぜ0.5mmなのかというと、たまたまストックがあったからというだけです。でも、1mmでは厚すぎるし、0.2mmでは簡単に孔があいてしまいそうなので、これは賢明な選択だと思います。

スライト部と固定部を3x16の皿ネジで固定する為の孔空けをします。スライド部には2mmの孔を、固定部には3mmの孔を空けています。

しっかりと固定しました。

竹の物差しを差し込んで動きを確認します。スライドもなめらかだし、固定と解放もしっかりできます。想定通りの出来です。

完成

自分用だから塗装はしなくてもいいくらいなのですが、梅雨が明けて天気がいいのでレモンオイルで塗装しました。完成です。

長さは直接目盛を読んでセットできます。こういう機能のツールが欲しかったんです。

いろいろな使い方ができますが、このようにすると、角を丸めるための円の中心を簡単に求めることができます。

2017年7月22日 記

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