工作室 82 はがき写真額縁

ネガ・フィルムを使っていた頃はたくさんの紙焼き写真を写真アルバムに収納していて、それがどんどん溜まって行きました。ポジ・フィルムの場合はほとんど紙焼きはしないで現像したフィルムを自分でカットしてスライドにしていました。これをスライド・プロジェクターで壁に映して楽しんだものです。

今やデジタル写真の時代です。最初の頃は気に入った物を印刷していたのですが、このところはもっぱら画面で観るだけです。それでもたまに印刷するのですが、はがき用紙に印刷することが多くなりました。なんとなく大きさがちょうどいいのです。

そこで、はがき写真用の壁掛け用額縁を作ってみることにしました。

はがき写真額縁の設計

SketchUpで設計してみました。

左の画像をクリックするとダウンロードできます。SketchUp Viewerで任意の向きに回転させたり拡大縮小したりして観ることができます。

はがき写真額縁接着治具の設計

材料を切り出して組み立てようとしたら、どうも以前作った暦用額縁接着治具には小さすぎて合わない事がわかりました。これは困った。はがき写真額縁は何個も作るつもりなので、どうせなら専用の接着治具も作っておいた方がいいみたいです。

というわけで、これもSketchUpで設計してみました。額縁の幅が20mmから40mmまで対応しています。

はがき写真額縁接着治具の製作

基板の材料は6mm厚のMDF板を使います。

4辺を固定する材料も切り出します。

3mmの合板の方は一旦接着剤でくっつけておいて・・・

力のかかるところですから、ねじでしっかり固定します。

幅に合わせて動く方はボルト、ナット、ワッシャーを使って自在に動くようにします。

これを基板に取り付けます。

裏側はこのようになっています。

はがき写真額縁の製作(一個目)

額縁用に45度にカットするミニ・サキュラソー用のジグを作って切り出しました。

表側の枠を今回作った接着治具を使って接着します。

裏板(もちろんはがきの大きさ)をあてがって置いて、これをとりつける角材を貼り付けます。

壁にピンで止めるパーツを切り出して・・・

このように裏側に貼り付けます。

はがき写真を入れて、裏板をメンディング・テープで貼り付けます。このテープだと後が残らずにはがせて便利です。

できました。

はがき写真額縁の製作(二個目)

今度は幅が30mmの板を使ってみます。このとおり治具にぴったりと合います。

接着剤が乾いたら接着治具からはずしてやすりがけをします。

裏側も作ります。

壁掛けフックは接着剤で貼り付けずに両面テープを使うと、このようにランドスケープにも、

そして、ポートレートにも対応できることに気付きました。

はがき写真額縁の製作(三個目)

今度は少し厚い板を使ってみました。

さらに、このように接着治具に直角ガイドを追加してみました。これでさらに効率的な接着ができます。

完成

パソコンの前の壁に飾ってみました。

2015年4月25日 記

工作室メニュー