工作室 24 Beam Symet

回路図発見

徒然なるままにネットサーフィンしながら猫の写真や動画の他に海外のいろんな製作記を眺めているのですが、こんなページを見つけました。

普通は回路図は公開されていないのですが、このページにはいきなり表示されているのです。

そのかわり、動画が付いていないので実際にはどんな動きなのかが不明です。そこで、実際に作ってみることにしました。

試作(Beam Symet)

まず材料をそろえます。

  • タイマーIC NE555N(30円)
  • 8ピン・ソケット(80円)
  • 25V 470マイクロファラッド電解コンデンサー(20円)
  • 1キロオーム抵抗器 2個(10円x2)
  • DCブラシ・モーター(50円)

電源として006P 9V乾電池とスナップ。そしてスライド・スイッチ。

この程度なら基板無しで直結配線できます。それならICソケットの裏側から見た図が必要となります。そこで画像を左右反転させて印刷します。さらにこれを元により具体的な実体配線図を書いてみました。

この実体配線図を見ながらICソケットに抵抗器と電解コンデンサーをはんだ付けします。

ICをソケットにはめこんで、テスト用のリード線を付け、電池とモーターを接続してみました。

ところが用意したモーターは動きませんでした。配線の間違いはありませんから、モーターに問題があるのだろうと検討をつけました。

手持ちのモーターを交換して試して見たら、この上の二つは回転しなくて、下の二つはちゃんと回りました。それは、ビュイーン、ビュイーンと間欠的に回転するものです。上二つは1.5V用、下の二つは3V用です。左下の物は別の用途に使う予定ですから、右下のものを使う事にしました。

試作(LED点滅基板)

単純な動きだけでは面白くないので、もうひとつ機能を付け加えてみようと思い、これを使う事にしました。LED2個が交互に点滅する、いわゆるフリップフロップ回路です。

組み立てて、試してみると、こんな感じです。

製作

全体をどんな風にするかと、あれこれ考えました。結果としてはいつもの木の箱方式になってしまいましたが、アイデアはいろいろと浮かんでいたんですよ。ぜひやってみたいと思ったのは、透明な球体に組み込む方式です。材料が見つからず断念しましたが、見つかったら作ってみようと思ってます。

適当な板があったので、これを使ってこんな風に箱を組み立てました。

タイマーIC回路のリード線を付け直します。

このモーターは別の目的に使おうとしていたもので、既にリード線を付けていました。

LED点滅回路はピンポン玉を半分に切ったものでカバーをします。これによって光が柔らかくなります。

実はこれ、以前作った「LEDろうそく」に後からカバーを取り付けた余りの半分なんです。

スライド・スイッチにもリード線を取り付けます。

実際に配線するとなると、単純な回路でも案外複雑な様相を呈します。そこで、実体配線図を書いてみると作業がはかどります。この手法も実際には、この下の図を先に書き、それを元に二段階で書いています。

この図のA点とB点では3本の線を繋ぐ事になりますが、これをリード線どうしで繋ぐのは面倒です。

そこでこのラグ版を使います。

動輪はモーターの回転軸をそのまま使いますが、転輪をどうしようかと考えながら探していたら、面白い物を見つけました。これは結構大きなビーズなんです。これに銅線を通して箱に固定することにしました。

いよいよ組立開始です。なんと箱の外に回路をむき出しで取り付ける方式です。

まずはLED点滅基板を上面に取り付けて、脇の余っている部分にスライド・スイッチをはめ込みます。この右側の斜面にはモーター駆動回路の電解コンデンサーをホットボンドで貼り付けるという荒技を行います。

ピンポン玉半分で上部をカバーして、モーターを、これまたホットボンドで貼り付けてしまいます。

ひっくり返して、箱の中の配線をします。

ラグ版はビスで固定します。このままだと電池を取り付けたときにショートする可能性があるので、この上に厚紙を敷いて絶縁します。

電池を取り付けて、転輪も取り付けます。

最後に、底蓋すなわち電池の蓋をビスで取り付けて組み立て作業完了です。

完成しました。

試運転

なんとも可愛い動きをします。

2013年10月14日 記

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