工作室 87 置時計

壁掛け時計を置き時計に

100円ショップの物としては少し大きめの壁掛け時計があったので買って来ました。QUARTZと書いてあるので水晶振動子を使ったものらしいです。これが100円とはどうしても思えません。

さっそく分解してみました。と行っても、ネジを4本抜いて丸い枠をはずすだけにとどめ・・・、

この状態で使うことにしました。

設計

いつものようにSketchUpで設計してみました。

左の画像をクリックするとダウンロードできます。SketchUp Viewerで任意の向きに回転させたり拡大縮小したりして観ることができます。

外観としてはとてもシンプルなのですが、パーツはこれだけ多いのです。

置時計

製作

元々は板の幅を90mmの設定で設計したのですが、手持ちの物に合わせて98mmに変更しました。また幅や高さも全体的に少し小さくしました。

正面のパネルは6mm厚のMDF板を使いました。もちろんこの円は先に作った自作コンパスを使って書きました。

箱の枠になる部分は板厚が6mmということもあり、このように荒いフィンガー・ジョイント方式にしてみました。

枠を組み立てます。

時計ユニットを取り付けます。

さらに枠に接着してしまいます。

天板はこの平らな部分に丸屋根をかけるのですが・・・、

このように端材を組み合わせて貼り付けます。

これをカンナで丸く切り落とします。これは案外時間がかかります。

なにしろ端材を使ったのでこのように寸足らずです。

さらにこの孔を埋めるべく、後面にこれまた端材を貼り付けて・・;、

まるく削って整形します。

写真で見ると綺麗に見えますが、でこぼこがあります。ちょっと板をけちってしまったのが原因です。

裾をまわす板を用意します。

これと三角材を45度に切りそろえます。

接着すると綺麗にできました。

屋根の部分もこのようにひさしを作りました。

裏板は電池交換の為に開け閉めする必要がありますから、ネジ止めします。そのネジ受け用の板を取り付けます。

裏板を木ねじで取り付けました。右上の部分には小さく45度の切り欠きがあります。これで取り付けの向きを一定にする事ができます。

設計図でもわかるように、裾板はこのように1mmだけ下にはみ出しています。これに寄って安定させているのです。

屋根のでこぼこをパテを詰めてなめらかにならしましたが、このままでは汚い感じがします。

完成

そこで、木目シートを貼りました。これで完成です。

2015年6月6日 記

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