工作室 88 Bluetooth Speaker

はじめてのBluetooth

携帯電話のツールというところを見ると、このようにBluetoothという機能があるようですが、これまでは使ったことがありませんでした。なにしろそういう機器を持っていなかったので。Bluetoothについては10年ほど前から知ってはいましたが、使う必要も無く機会も無かったのです。

還暦を過ぎての手習いとしては笑われるかもしれませんが、こんな物をAmazonから入手しました。Bluetoothで音楽を鳴らすという受信機で、685円でした。

開梱して組み立ててみると、こんな風になります。電源をUSBから供給を受け、受信してアナログに変換した信号をステレオ・ミニプラグからアンプなどに出力するという方式です。

実際にテストしてみようと、こんな風にしてみました。

音源は携帯電話です。これにどうやって音楽ファイルを入れるかという段階があるのですが、要するにmp3からmp4に変換してマイクロSDカードに書き込むだけでした。

自作のUSB充電器から電源を供給して、以前作ったネットブックスタンドに繋いだら、うまく音楽を再生できました。この写真だとよくわかりませんが、室内ならばどこからでも受信できます。

アンプはどうしようかと探してみて、このデジタルアンプを使ってみることにしました。500円で、電源は5V2A 、出力は4Ωで3WX2というデジタル・ステレオ・アンプです。安すぎるので説明書など一切付属しません。電源がBluetoothMusicReceiverと同じ5Vで済むというところが選択ポイントです。

設計

回路図を書いてみました。

上の回路図内のLED用の抵抗は以下のようにして計算しました。

実際は110Ωの抵抗は無いので、220Ωを2個並列にして使います。

箱の方はいつものように、Sketchiupで設計しました。一応手書きでイメージスケッチは描くのですが、Sketchiupになれると手書きよりもずっと簡単です。

左の画像をクリックするとダウンロードできます。SketchUp Viewerで任意の向きに回転させたり拡大縮小したりして観ることができます。

実際に切り出しをする際には各パーツの寸法が必要となりますから、分解図も作っておきます。

製作

材料はほとんどMDF板を使いました。フロントとリアのパネル用には合板を使っています。

スピーカーはアンプに合わせて4Ω3Wの物を使いました。どうにも作りが雑で大丈夫かなという不安感があるしろものでした。バッフル板は黒く塗装しました。と言っても、いつものように黒いフェルトペンで塗っただけです。

ワッシャーとビスを使って固定します。

リア・パネルにはDCジャックを取り付けますが、なんとこれストックが無くて、ネットで注文し届くまでちょっと時間ロスしました。とは言っても寸法は判っていたので8mmの孔を開けて待っていただけです。60円です。

うまく孔にはまりました。

フロント・パネルにはパイロットランプとしてのLEDとその電圧調整用抵抗(220Ωが2本)、音量調整用に二連の可変抵抗器とそのツマミ、電源スイッチを取り付けます。

可変抵抗器の軸はツマミに合わせて5mmほどカットしました。

これらを取り付けます。

前から見るとこんな感じです。

リアパネルと並べてみるといい感じです。なにしろ、Bluetoothスピーカーですから、入力用のパーツが不要なのです。すっきりしすぎという感じがしますね。

フロント・パネルの内側の配線を始めます。

BluetoothMusicReceiverはそのまま使うわけにはいかないので、プラスティックの筐体をはずしてしまいます。よくみると、アンテナが基板にプリントされているのがわかります。かなりの高周波のようです。

裏側を見ると電源と出力の接続がよくわかります。

デジタル・アンプと並べるとこんな感じです。いかにデジタル・アンプが小さいかが判りますね。小さいだけならいいのですが、取り付け固定用のねじ穴がありません。

そこで、厚手の両面テープを使って木の台に貼り付けて配線をすることにしました。

フロント・パネルとは垂直になりますから、配線はこんな風に立体的になりました。自作の平行クランプで固定して作業をしているところです。

リア・パネルにつながる電源用ケーブルと両サイドのスピーカー・ケーブルを取り付けると、このモジュールは完成です。

箱を組み立てます。

アンプとBluetoothMusicReceiverはうまく収まっています。

リア・パネルのDCジャックにもはんだ付けしています。

スピーカー・ケーブルはこのように小さな孔から出しています。

両側のスピーカーにケーブルをはんだ付けします。

スピーカー・バッフルも取り付けて、この段階で音を出してテストしてみました。思ったよりも大きな音が出ます。

吸音材を詰めて・・・、

蓋をします。

完成

木目シートを貼って完成です。

実際に使ってみると・・・・、音質がいまいちというか、かなり悪い!

これはやはりスピーカーが主因と思われます。なにしろエッジがギザギザにゆがんでいるのです。こんなスピーカーは15歳からオーディオをやってきて始めて見ました。

実はこれ、姪の為に作り始めたのですが、どうしてもこれを贈るわけには行きません。また作り直すことにします。

2015年6月14日 記

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