工作室 306 掌型巾着袋2
先に製作した掌型巾着袋は底が半円になっているので見た目はいいのですが、角張った物が入りにくいという欠点がありました。
そこで、今回は底の角に丸みをつけて容量を増やしてみました。
設計
前回の掌型巾着袋とほぼ同じですが、製作方法としては底部に返し口を設けます。
左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。
製作
図面から型紙を切り出しました。
表布はこの縮緬風の生地を使います。
伸びが強いので形が決まらず、型紙どおりに裁断することも出来ないので、裏に接着芯を貼ってから型紙で線を描いて裁断しました。
内布はこれです。
紐通しは内布と同じ生地を使いました。
まず、紐通しを作ります。両端を10mm折りたたんで際を縫いました。
これを二つに折りたたんで、真ん中に切り込みを入れておきます。
表布、内布もこのように真ん中に切り込みをいれました。
その切り込みを目印にして、表布と内布を中表に合わせ、その間に紐通しを挟んで、上部を縫い代10mmで縫います。
縫いました。もう片方も同様に縫います。
今度は、表布同士、内布同士を中表に合わせて重ねます。底部の中央を返し口として、まわりをぐるっと縫います。
縫いました。
表に返す準備として、アイロンで縫い代を開き、曲線部はぎざぎざにしました。
底部の返し口から表に返し、返し口をコの字まつり縫いで綴じて、アイロンで整えました。
内布を内側に押し込むと、完成型が見えてきます。
ひもは前回の物よりも細くてしっかりとした物にします。長さは各々30cmです。
ひもを通しました。
完成
これで完成です。
万年筆のインク二種類を入れてみます。
ぴったり入りました。
前回の物と並べてみると、違いがはっきりします。
2022年4月3日 記