工作室 351 3ファスナーポーチ

二つができるなら、三つも出来るだろうということで、ダブルファスナーポーチに引き続き、トリプルファスナーポーチを作ってみました。ファスナーは16cmが3本です。

設計

型紙を描きました。ファスナーの縫い代は5mmに統一しました。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。4ページです。

製作

表布は前回と同じ物を使います。

まずは、全面ポケットファスナーをひとつ縫付けます。

出来ました。

いま思えば、ここまでは良かったのです。

もうひとつ全面ポケットファスナーを縫付けます。

そうです、ここでファスナーの向きを間違えてしまいました。

原因は、どちらを上にするか、決めずに縫い始めた事でした。相変わらずの無計画・いきあたりばったり人間ですね。仕方がないので、このまま進めます。

全面の下段を縫い付けます。

はい、ここで失敗がはっきりしました。ファスナーの向きがいつもと逆になっています。いつもなら、左から右に向かって開くのですが、これだと、右から左に向かって開くことになります。まあ、いつもとは逆向きだよと言うだけですけど。

ふたつのポケットの内布はこの二種類にしました。幅は同じ190mmです。高さは下段が85mm、上段が170mmです。

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まずは下段のポケットを縫付けます。

ファスナーの下端に縫付けたところで、表に返し、

縫い代2mmほどでステッチ縫いをして、布の右記上がりを押さえます。

次に、ファスナーの上端に縫付けて、

こちらもステッチ縫いをしました。

どうように上段のポケットも作ります。

こちらも、ファスナーの脇をステッチ縫いしました。

これで、全面が完成です。ファスナーの数が増えると、かなりの手間がかかります。

これで、サイズが決まりました。幅はもちろん190mmですが、高さは150mmとなりました。このサイズで後面の表布と内布二枚を準備しました。

上部のファスナーには端処理をします。

これを縫付けます。このとき、内布も同時に縫っています。

さらにもう一方の後面も表布と内布を当時に縫付けて、ファスナーの脇をステッチ縫いをしました。

表布と内布をそれぞれ中表に重ねて、周りを縫い代10mmでぐるっと縫います。このとき、青の矢印部分は返し口とする為に空けておきます。

縫いました。

アイロンで縫い代を開きます。特に返し口の部分は正確に丁寧に扱います。

マチを作ります。今回は30mmです。

表布と内布を重ねて同時に縫いました。この方式だと、四カ所が二カ所で済みますし、表布と内布のそこの角が離れないので、内布がぴったりくっついているように見えます。

余分な部分をカットして、

返し口から表に返しました。

空いている返し口をいつものようにコの字まつり縫いで綴じました。

完成

内布を中に押し込めて完成です。

そこのマチは30mmですから、かなり余裕があります。

裏面は何の変哲もありません。

しっかりと立ちます。

ファスナーを開くと、中のポケット生地がよく見えます。

使うときの目線だと、こうなります。

今回特に驚いたのは、思いの外大量の糸を使ったと言うことです。縫い始める前に、糸を蝋引きして準備しているのですが、いつもなら80cmが4本で間に合っていたのに、今回は全然足りませんでした。

ちなみに、蝋引きは、パラフィンブロックに糸をこすりひいてから、フェルトに挟んでアイロンで熱を加えて、余分な油分をぬぐい取るという方法で行なっています。こうすると、糸が途中で絡んで玉になったりしにくくなるのです。

YKKの玉付きファスナーはなめらかに動きます。

2023年9月12日 記

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