工作室 402 ヘッドフォン修復

2023年12月10日にヘッドフォンの「頭皮保護パッド2」の記事で書いたこれ。

あれから一年ほどで、せっかく作った頭皮保護パッドが、あまり豊かとは言えないというよりかほとんど無いに等しいと言った方が正確な髪の油で汚れ、さらにイヤーパッドのスポンジがおそらくは加水分解でぼろぼろに崩れてしまいました。

安物ですが音は案外いいので愛用していたので、今回はこれらの問題を解決することにしました。

設計

今回は、簡単に取り外して洗える仕様にしています。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。A4用紙で1ページです。

製作

まずは余計な物を取り外します。

イヤーパッドが無くなったスピーカー周りはこんな風になっていました。このまま使うと耳が痛くなりそうです。

よく見ると、このような2mmほどの隙間が空いていました。この隙間を利用してみることにしました。

型紙を作って厚手のフェルトをカットします。

あまりきれいな円には鳴っていませんが、なんとなく出来ました。

いつも使っている生地の端材を使います。

丸くカットしました。

フェルトで作ったパッドを接着剤で仮止めします。

汚れて来たら洗うことを前提として、しっかりと縫付けました。フェルトを接着剤で固定するのは無理がありますからね。

あの、2mmの溝を利用して輪ゴムで包み込みます。

これならば、汚れたら簡単に取り外せ、洗ったらまた簡単に取付けることが出来ます。

次に同じ生地で頭皮保護パッドを作ります。前回とはまったく違ったデザインで、今回は洗って再利用できるように工夫しています。

つるに固定する部材を作ります。

両端を折りたたんで、

片側を接着剤で折りたたんでおいて、

縫付けます。

出来ました。

後でわかったことですが、これは最後にやった方が良かったようです。

まず、片側を折りたたんで、

もう片方も折りたたみます。

重なった部分は返し口となります。

見栄えを気にして、丸みを付けることにしました。

縫いました。

返し安いように余分な部分をカットしておいて、

表に返しました。

ここで大失敗に気づくことになりました。つるを挟む部分も丸くなってしまったことです。

とりあえず、失敗は無かったことにしておいて、綿を詰め込みます。

このヘッドフォンのメーカーとしては、頭皮とヘッドフォンのプラスティック製つるの間には厚みのある頭髪があることを想定していたのでしょうが、現実はそうでない場合もあるという事で、自分で頭皮を保護する必要が生じてしまうわけです。

コの字まつり縫いで閉じました。

つるを挟む部分が丸くなってしまいましたが、気にしないことにします。

つるをはさんで、

いつもはボタン穴かがりに使う、太くて丈夫な意図でくくりました。簡単には切れないし、鋏で切れば、簡単に取り外して洗うことが出来ます。再度縫付ければ復旧します。

完成

これで完成です。

気兼ねなく大音響で映像を楽しむことが出来ます。

2025年1月12日 記

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