工作室 214 自作マスク試作品

しばらく前、まだ寒い頃の事です。朝7時頃に散歩していたら、いつもならば人のいないところに長蛇の列が。なんだろうと思い、最後列の人たちになぜ並んでいるのかを訊いてみたら、マスクですという応えが。そうかぁ、そろそろ花粉症の季節だなぁと納得して立ち去ったのですが、後でわかったことは、新型コロナウィルス対策の為だったようです。

それから後、どうやらマスクをしないで歩くのはマナー違反のようになってしまい、自分もマスクをするようになりました。花粉症とは縁がなく、インフルエンザなどにもかかったことが無かったのですが、たまたま昨年買ったマスクが手つかずで放置してありましたから、それを使うようになりました。

そのマスクも、残すところ5枚となってしまい、買おうにもどこにも売っていないという状況ですから、自作するしかないというところに追い込まれてしまいました。

裁縫は小学校で習ったことがあるくらいで、まったく自信がありませんが、なんとか作ろうと思い、YouTubeで探したこの映像を参考にすることにしました。

ミシンは持っていないので手縫いで間に合わせることにしました。参考にはしましたが、かなり違ったものになりました。

適当な布地を切り出しました。

裏地にはガーゼを使おうと探したのですが、どこにも売ってませんでした。売り切れていたようで、それだけ自作する人が多いのだと思います。

なんとか入手できたものがこれ。なんとミッキーマウス柄のハンドタオルです。ちょうど二枚切り出せました。

いきなり縫い始めるのは難しそうなので、目印を描き入れました。

なんとか縫いました。

余分な部分をはさみで切り落としました。

裏地のガーゼの方も同じようにできました。

これを反対に組み合わせて、上下を縫い合わせます。

縫い終わると形が見えてきました。

これをひっくり返します。内側はこうなりました。

ゴムひもを付ける端っこも縫いました。

表側から見ると、こうなります。

なかなか、いい感じです。

ところが、ここに来て大問題が・・・、なんとゴムひもがどこにも売っていないのです。子供の頃はパンツのゴムをよく買いに行かされたものですが、今のパンツは平たいゴムが縫い込まれているので、交換することはできないから、ゴムひも自体売っていないのでしょうか。

そういえば、参考にしたYouTubeの動画でも平たいひもを使っていました。

そこで、使い古したマスクの取り外して再利用することを思いつきました。/p>

これは熱で圧着しているようですから、そのまま切り取りました。

それを縫い込んでみました。

おおっ!いい感じにできました。

さらに、紙マスクの上部に仕込んであったこれを取り出してみます。これは鼻の形に合わせて変形させて隙間をなくすことができるもので、感覚的には針金が入っているものだとばかり思っていましたが、実際はプラステック製でした。

なんとか取付けることができました。

完成

これで試作品の完成です。いざ実際に塗ってみると、未熟さが実感できました。縫い方を練習して次回はもうすこしきれいにできるように工夫します。

さっそくこのマスクをかけて、外に出てみました。ほとんど人とはすれ違いませんから、顔なじみのカラスに見せてあげました。どうして布巾を顔に付けているのかと不思議そうに観ていました。

2020年5月10日 記

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