工作室 01『熱海の捜査官』のイエスノーランプ

テレビ朝日のドラマで『熱海の捜査官』というのがありました。これに登場するイエスノーランプが気に入ってしまい、作ってみることにしました。ちょうど地域の文化祭の時期という事もあり、まずは出品の申し込みをしてから、なんとか間に合わせようと工夫した次第です。

『熱海の捜査官』のWebサイト閉鎖されてしまった為に、これは何をする機械なのか分からなくなってしまいました。なかには某TV番組のイエスノー枕と勘違いされる方もいらっしゃるようなので、説明の為にこの動画を作りました。

電源を入れて両脇のハンドルを握り、主人公の星崎剣三が推理をすると赤と青のランプが光るというものです。この枠2014年6月18日追記

イエスノーランプの最大の魅力は木製であることです。今回は近所の100円ショップ・ダイソーで買った安物の板で間に合わせます。

適当な寸法で適当な形になるようにカットして組み立てました。

これに電子回路を組み込みます。これはエレキットの通販で買いました。キットは基盤にパーツをはんだ付けするだけで簡単に組立が出来ます。今回は本物のイエスノーランプにあるように電源パイロットランプとしてLEDを追加します。キットには回路図が付属しているので、それも簡単でした。

底面にはゴム足をとりつけてあります。矢印で示したのは感度調整用の可変抵抗器です。

東急ハンズで買った水性塗料で塗装しました。なんだか高級感が出て来ました。。

外部部品を仮り止めしてみます。

本物のイエスノーランプと比較すると、一番の違いは赤と青のランプの形状です。本物の方は100Vの白熱電球そっくりの形ですが、同じ物が手に入らなかったので、ダイソーで買ったトイレ用洗剤の容器を使っています。

問題はハンドルです。探し回ってやっと見つけたものは、そのままでは写真のように指が全部入りきれず、しっかり握ることができません。

ここに電極を取り付けて捜査の参考とする案件の推理を判定するのですから、これでは使えません。

そこで、このように板材を丸く加工して底上げすることにしました。

うん、ぴったり。これならいけそうです。

これで外観ができました。

正面の大きな電源スイッチは秋葉原で買ったパーツの中で最も高かった物で、400円ぐらいしました。

次の問題は、ランプの中にどうやって発行ダイオードを組み込むかということです。なんだか、LED電球の開発そのもののようですね。

最初は発砲スチロールを加工してみようと計画しました。ところが、当時はあれだけ身の回りにあふれていた発泡スチロールが、今ではまったく影も形もありません。わずかにスーパーマーケットの魚の切り身の容器としてスチレンペーパーがありますが、あれでは厚みが無くて役に立ちません。

コルクなどとあれこれ考えた結果、段ボールの積層方式が最適という結論に至りました。これならば只です。

その結果、こんなぐあいに収まりました。発泡スチロールよりもずっと熱に強いので、はんだ付けの際に熱を気にしなくていいので、これがベストです。

内部の配線をします。

電池ケースはエレキットに付属していた単三電池用二本用から単一乾電池二本用に変更です。このように内部の空間をうまく利用してぴったり収まるように工夫しました。重量バランスにも気を配ってますよ。

裏蓋はこのように下部が空いていて、電子基板や配線が見えるようになってます。というか、板の幅が足りなかっただけなんですけど。

底面と裏蓋は軽い塗装にしました。

ハンドルに電極としてアルミ板を巻き黒いビニールテープでリード線を隠しました。

アルミ板はダイソーで買った0.3mmのものです。厚くて苦労しました。0.1mmぐらいの物があれば最適だと思います。

ともあれ、これで完成です。

さて、何か事件が起きないかな?これで捜査するぞ!

2010年11月3日 記

工作室メニュー