工作室 114 発泡フォームカッター治具

昨年秋に作った発泡フォームカッターは、当初自在曲線カットだけしか想定していなかったのですが、実際にこのようなもの(ガラポン抽選機の玉受け)を作るには直線カットが簡単にできないと困ることがわかりました。そこで今回は直線カット(平行カット・直交カット)ができる治具を作る事にしました。

設計

いつものようにSketchUpで設計しました。

左の画像をクリックするとダウンロードできます。

分解図はこのようになります。端材を使って作るように設計してあります。

製作

組立てを開始します。実はこの前の材料の切り出しの写真を撮ったつもりでしたが、デジタルカメラにSDHCメモリをセットしていませんでした。

側板の片方にはこのようにビスの直径に合わせ3mmの孔をあけ、ナットを埋め込む窪みを掘ります。

うまい具合にナットが埋まりました。

これを1mm厚のプラバンで覆います。このとき接着剤はナットの埋まっていない片側にだけ塗ります。プラバンに不必要な孔がふたつ空いていますが、これは端材を使った為ですので、気にしないでください。

ビスをそのまま指で回すのはかなりしんどいので、ハンドルを付けます。3mm厚の合板の切れ端に鉛筆で書き込んで・・・、

このように切り取りました。

これにビスをさします。

緩まないように反対側はナットでしっかりと締めてあります。

これを先ほどの側板の孔にねじ込みます。するとプラバンの接着していない部分がこのように浮き出します。この写真では実際よりも極端に表現していますが、これでしっかりと治具を固定するわけです。

完成

側板を接着し、レモンオイル塗装をして完成しました。

固定ハンドル部分をを拡大すると、こんな感じです。

発泡フォームカッターに取り付けると、設計通りぴったりと合いました。

テストラン

ここで、実際に発泡フォームを切り出してみます。

hot wire cuter jig

平行に切る(パラレル・カット)の様子です。

hot wire cuter jig

直角に切る(クロス・カット)の様子です。このときは、固定ネジをゆるめています。

hot wire cuter jig

このように材料を立てて薄く切ることもできます。

2016年1月16日 記

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