工作室 74 暦用額縁
市販のカレンダーよりもネットで入手したカレンダーを使う事が多くなりました。たいていの場合はPDFファイルをダウンロードして印刷する事になります。大きなプリンタは無いのでA4サイズで印刷していますが、これを額に入れてしっかりと固定したいと思いました。
額と言えば、こんな感じのものを想像するでしょうが、カレンダー用ですから、それほどの飾りは必要ありませんので、ずっとシンプルな物にしました。でも、油絵の額は枠だけでいいのですが、カレンダー用だと写真立てのように裏板が必要となります。
ちなみにこの猫の油絵は、高校の三年間毎朝6時に起こしてくれた猫を40年ほど前に描いたものです。
額縁接着治具の製作
額縁の4本の枠をきちんと直角に接着するというのは案外難しいものです。接着剤が乾くまで、最低でも30分はおさえておかないといけませんから。
そこで、YouTubeで見つけたこの動画を参考にして治具を作る事にしました。
How to Make a Picture Frame Clamping Device
20mmの角材を300mmに切って4本用意します。
各々に自作のセンター・ファインダーで中心線を描きます。
自作のスピード・スクエアで孔あけのポイントをチェックします。
6mmの孔をたくさん空けます。
四角い板を4枚用意します。
これらにも6mmの孔を空けます。
この後で切り込みを入れるのですが、写真を撮り忘れてしまいました。この写真ではかろうじて鉛筆で描いた墨入れが見えますね。
20mm幅の板とブロックを用意して・・・、
これにも6mmの孔開けをします。
板とブロックを自作のクランプで接着します。
6mmの丸棒を8本用意します。
四角の板に差し込んで接着します。
こちらも接着剤が乾いたら・・・、
丸棒を差し込んで接着します。
組立はとても簡単で、このように差し込むだけです。もちろん分解も簡単です。
二つのユニットをネジで締め付ける為、眺めの6mmのボルトと蝶型ナット、そしてワッシャーを2枚用意します。
こんな風に二つのユニットを結合して使うわけです。
A4用紙サイズ額縁の製作
A4用紙を測ってみると、287mm X 200mmでした。これを収める為に各辺5mmの内繰りを見込んで内側が277mmと190mmの枠を作る事にしました。
自作の45度カッティング治具を使って板を切断します。
こんな風にきれいに45度にカットできました。
これを額縁接着治具を使ってしっかりと接着します。
さらに裏板を固定する為のガイドを4本作ります。
これを裏側に接着します。これは小さなクランプで充分です。
接着する位置は内側から5mmの位置ですが、これはこの自作の毛引きで印を付けておきました。
裏板を3mmの合板で作りました。大きさはもちろんA4用紙サイズです。
裏板を固定する金具をペーパー・クリップで作りました。
何かにつり下げられるように、上部の金具はこんな風に作り直しました。
完成
これで完成です。壁に画鋲で留めるよりもずっときれいに見えますね。
こんな風に横にして、写真を入れることもできます。
ちなみに、孫達のために作った孟宗竹のそうめん流しで食べている爺さんは僕の弟です。
2015年2月28日 記