工作室 186 Tapering Jig
2015年3月に製作した和式道具箱(極小)、2015年4月に製作した和式道具箱では斜めにカットする作業で失敗して作り直しをするということを繰り返してしまいました。
その反省から、今回はテーブルソー用の斜めカット治具を作ってみます。
製作
今回は設計図無しで作りながら考えていくという手法をとります。だいたいのイメージは頭の中にあるのですが、まだ具体的な形にはなっていません。
幅150mmの板を300mmの長さにカットしてベースにします。これは特に根拠はありません。
材料の板を押さえるアームを12mm厚の合板の端材からカットしました。幅は36mmで長さはベース板の幅150mmに合わせました。
材料の板材の厚みはいろいろと変わるでしょうが、一応9mmぐらいを想定して押さえるアームの支点を作りました。
アームは6mmのボルトで固定することにします。材料によって位置がかわるでしょうから、このように穴をたくさん空けておきました。
レールを作ります。この場合は片側だけですから一本で済みます。
溝は実測で幅が8.0mmで深さが2.5mmですが、これに合わせてやすりがけで幅7.9mm、厚さ2.1mmに調整しました。
レールをベースの下側に貼り付けます。
ここで、トリムゼロに合わせるためにベースの幅をカットします。
アームにボルトの穴を空けますが、角度が変わるのでそれを考慮して細長い穴にします。まずは位置を決めて・・・、
6mmの穴を二つあけ・・・、
穴をつなげました。
使用するボルトとナットとワッシャーです。
いつもなら、蝶ネジを使って安くすませるのですが、今回はこれを見つけました。これは使いやすそうです。
ボルトはこのように下からはめ込みます。
アームの穴を通し、ワッシャーをかませて・・・、
完成
ノブで締め付けます。
これで完成です。
実際に使ってみます。適当な端材をこのように斜めにカットしてみます。
セットさえしっかりとおこなえば、このようにスライドさせるだけで斜めにカットできます。
動画では最後のシーンがよく見えませんでしたが、こうなっています。
このようにカットできました。
2018年5月1日 記