工作室 126 LEDデスクライト
設計
これまでも何度かLEDを使った電気スタンドもどきを作ってきましたが、今回はこれを使って作ってみます。30mmX40mmの基板にLEDが42個と裏面には電流制御抵抗が14個ついているユニットです。どれぐらいの光量かわからないので、二個並列に繋いで使ってみます。
電源はDC12Vです。スイッチング・アダプターを使うことにします。その為のDCジャックとスライド・スイッチを使います。
いつもなら、鉛筆で何枚もイメージ・スケッチを描いたあとでSketchUpで設計をするのですが、今回は描いているうちになんとも完成度の高いものができてしまったので、これだけで製作に取りかかってしまいました。
アームの角度は自在に変えることができるようにします。その為に、これらのパーツを使います。ボルトの太さは6mmが一本、4mmが2本です。爪付きナットとワッシャーもそれに合わせます。
組み合わせるとこうなります。
製作
厚さ9mm幅150mm長さ400mmの板を幅30mmに切って、さらにこのように分割カットします。
LEDライト部は3mm厚20mm幅の板を使ってちょっと綺麗に作る事にしました。
孔空け加工をします。4mm、6mm、8mmの孔をを空けました。
糸鋸盤を使って丸みを付けました。
LEDライト部の一部はこのように切り込みを入れたパーツを組み合わせます。
つめ付きナットを埋め込みます。
台座のこの部分には力が加わりますから、竹ひごで補強することにします。まずは3mmの孔を空けておいて・・・、
竹ひご(料理用の竹串)を埋め込んで・・・、
余分な部分をカットするとできあがりです。
台座の組立てをします。奥の枠には真ん中にDCジャック用の12mmの孔を空けておきました。
しっかりと直角になるように次作の小型スピードスクエアを当てて接着します。
隙間が9mmになるようにダミーの端材を入れて片側も接着します。
台座の枠ができました。
台座部の上板と底板を3mm合板から切り出しました。
まずは底板を取り付けます。
実はこの段階では、この両側にできた箱部分には重しになるものを入れるつもりでいました。粘土を入れようかと真剣に考えていたのです。結果的には重しが不要なくらい安定しているのでその計画は無くなりました。まあ秘密の隠し箱のようにつかえるかもしれませんね。
上板にスライド・スイッチをとりつけて、DCジャックはこのように30mm角の合板に取り付けました。
裏側はこんな感じです。スライド・スイッチは10mmの釘で打ち付けてありますが、かなりはみだしていますから、ホット・ボンドでごまかしています。リード線は本来はDCジャック側に赤黒を準備していたのですが、はんだ付けの段階でうっかり取り違えてしまいました。ラジオを聴きながら作業をしているのですが、たまにこんな事があります。
DCジャックとスライド・スイッチを結合します。
LEDライト部の枠も組み立てます。
LEDユニットを取り付ける為にさらに内部に枠を作ります。
こちら側が上になります。
こちら側に配線用のへこみを作ります。のこぎりで切り込みを入れノミとやすりで仕上げました。
いよいよLEDユニットを取り付けます。取り付け孔がありますから、これを利用して10mmの釘を打ちました。
反対側はこんな風に抵抗がぴたりと収まっています。なかなかの工作精度でしょ?
リード線をはんだ付けします。外側からひっぱっても大丈夫なように結び目を作っておきました。
LEDライト部の蓋は2mm厚のMDF板で作りました。何か適当は材料はない物かと端材ストックを探してみたところ、ちょうどいいサイズのものが見つかったのです。やはり端材も捨てずに残しておくとこんなときに役立ちます。
LEDライト部と台座部を繋いで配線が完了。ここで試しに電源を入れてみます。なんと驚くほどの明るさでした。もちろんLEDは直視できないほどのまぶしさです。
そこで、LEDに和紙で目隠しをし光を拡散させるように工夫してみました。この和紙は2014年8月に電気行灯を作ったときの手漉き和紙です。
接着剤が乾いたらはみ出した部分をカットしてきれいに仕上げました。
台座部の上板をビス留めしました。
底にはフェルトの足を取り付けてみました。
全体をレモンオイルで塗装し、アームを組み立て、配線をこのように結束バンドで止めて完成です。
完成
こんな角度にも・・・、
こんな形にも変化します。
回してみました。
今読んでいるのは、ピーター・ラヴゼイ『最後の刑事』ハヤカワ文庫です。ほとんどミステリーしか読みません。
2016年4月24日 記