工作室 292 眉鋏袋
かれこれ17年間、眼圧を下げる目薬を使っています。二種類使っているのですが、そのうちのひとつには目の周りの毛が伸びるという副作用があります。眉毛やまつげがどんどん伸びるんです。
伸びすぎた眉毛を切る為に、最近クシ付きマユハサミというものを通販で買いました。なるほど、これは切りすぎることもなくて、とても便利です。今回はこれ専用の袋を作ります。
余りにも簡単なので、後半にはおまけとして、爪切りケースにヤスリポケットを作る様子も掲載しました。
ちなみに、まつげの方はというと、目を閉じた状態で電気カミソリを使って切っています。案外うまく切れます。
設計
16cmファスナー用を使ったポーチです。少し長めのタグで吊下げて保管できるようにしています。
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製作
表布はこれを使います。裏には同じサイズの接着芯を貼りました。タグは四つ折りにすると厚すぎるので、三つ折りにし、布用接着剤で貼り合わせました。
内布は端材のインド綿を使います。
16cmファスナーの端処理をしました。
前回はちょっと変わったファスナーの縫付け方式を試してみましたが、今回は基本に帰って、しつけ縫いをせず、表布と内布を一気に縫い合わせる方式にします。
短いファスナーだからなんとかなると思ったのですが、やはり途中でずれが生じてしまい、縫い直しました。
こつをつかんだので、もう片方も同様にして一気に縫います。
縫えました。しつけ縫いをしなくてもまっすぐ縫えました。ちょっと縫い直しをしたけど。
ファスナーの脇を押さえ縫いしました。
また、裏に返して、周りを縫います。内布の下の中央には8cmの返し口を空けます。
タグはこの部分に付けます。実際には内部に差し込みます。
周りを縫いました。表に返しやすいように角をカットしました。
表に返すと、返し口が開いているので、
いつものように、コの字まつり縫いで綴じました。
内布を中に押し込むと、
完成
完成です。
大きさもぴったりでした。
動かしてみました。
おまけ 爪切りケースにやすりポケットを作成
「ニッパー型爪切りケース」は便利に使っていましたが、このたび、爪ヤスリを買いました。これをきれいに収納できるようにしたいと考えたら、
ここに、ポケットをつくるときれいに収まりそうな気がしました。表布と内布の間が空いているので、出入り口さえあれば差し込めます。
ヤスリ部分の幅は最大値でちょうど10.0mmでした。厚みは0.8mmしかありませんが、斜めに入れるには十分な大きさが必要となります。
このあたりと検討を付けて、フリクション・ボールペンで書き込みました。穴の幅は11mmで、縦は4mmです。その周りを縫い代2mmで縫うことにします。
穴を空けました。
まわりをぐるっと縫いました。ボタン穴のようなものですが、ボタン穴かがりという縫い方には自信が無いので、ホックを縫い止める縫い方にしました。ひと針ごとに糸を縛っているので、やすりでこすれて糸が切れても、全体がほつれるということはありません。
やすりを差し込んでみたら、ぴったりでした。
動かしてみました。
コマ撮りは自分なりの工夫で撮っています。一枚だけ撮るときは必要のない、タイマー設定をします。経験値から2秒が最適です。シャッターボタンを押したときにはカメラがぶれるけど、2秒の間には安定してシャッターが切れます。次に、被写体の一部を少し動かして次の撮影をします。もちろん三脚でカメラを固定しています。これらの写真をつなげて再生すると、このように動きます。場合によっては逆転再生した方がいい場合がありますから、そのときには写真の順番を入れ替えます。
今回のものは、ヤスリが小さな穴に向かって突進していくというのは、案外難しいので、穴から出てくる様子をコマ撮りして、その順番を入れ替えて動かしています。
2021年12月25日 記