工作室 04 過去作品集 音響編

中学時代はラジオからオーディオに興味が移行した時でもありました。始めて作ったのはトランジスタアンプで、『初歩のラジオ』に載っていた通販のキットでした。でも、鳴らす音源が無く、とりあえずはアンテナ・コイルとバリコン、ダイオードで同調・検波回路を作り、友人からもらったスピーカーユニットを自作の箱に押し込んで楽しんだものです。

高校に入りパイオニアの16センチ・スピーカー・ユニットPE16で大きな箱を自作し、二年生になってやっとレコード・プレーヤーを買い、3年がかりでステレオが完成したのでした。

大学に入る為それらを手放し、しばらくは当時流行ってきたラジカセで音楽を聴いてました。テレビは当然持っていませんでしたから、それが唯一の娯楽でした。

オーディオ全盛時代でしたので、秋葉原に通ってスピーカー・ユニットやネットワークを一個一個買い集め、30cmウーハー・12cmスコーカー・ホーンツイーターの3Wayスピーカーを作りました。箱の組立にはかなり苦労しました。自分の部屋は四畳半で狭く、木くずで汚れるので、夏休みで誰もいないクラブの部室で作業をしたものです。完成したものは友人達の手を借りてリヤカーで運びました。

その後、突然バイクに乗りたくなり、中古バイクCB450K1を買う為に全部売り払ってしまいました。

前置きが長くなりました。ここでは、現在手元にあるものを紹介します。ちなみにスピーカーは自作ではなく、JBLのラッパを使ったフロア型です。

6V6シングル・ステレオ・アンプ

15年ほど前に秋葉原で見つけた6V6GT管のキットです。根性で電車で持ち帰り組み立てました。

6V6をST管にしたり、前段の双三極管12AX7WAを別メーカーのものと差し替えて楽しんでます。

KT88シングル・ステレオ・アンプ

学生時代に電気科の先輩がKT88プッシュプル・アンプを組み立てて聴かせてくれたのですが、真空管が貴重なものとなった現在、プッシュプルだと、とんでもない価格になってしまいます。ということで、これはシングルです。もちろん球はドラゴン球で、それでも10数年前のキット価格が95,000円でした。

6CA7シングル・ステレオ・アンプ

部品メーカーであるサンハヤトのキットです。現在パソコンではキューブ型ケースが流行っていますが、まるでそれを見越したかのようなデザインです。ネットで見かけてすぐ注文してしまいました。

このとおり、高級パーツばかり使っていて、キットとは思えません。現在、これをメインのアンプとして使っています。

ICモノラル・アンプ

電子工作をしていて、ちょこっとテストしたいときに使います。

ダイソーのポリ容器に収納しました。電源は006Pを二個直列にして18Vで動かしてます。

真空管CDプレーヤー

エレキットから出ていたものです。製品版の真空管CDプレーヤーとなると10万円以上しますから、これは安いです。さすがにパーツ数はとんでもなく多いので、組立には時間がかかります。

それまで使っていたTEACのCD-3よりもずっといい音がします。

2011年1月1日 記

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