工作室 128 TBM850 (Whirligig 1)
このYouTubeの映像を観て、そのうちいつか作ってみたいと思っていたのですが、どんな機体がいいかなと迷っていました。この映像ではノースアメリカン社のレシプロ戦闘機P-51のB型を使ってますから、やはり零戦にしようかなどと。
そこで見つけたのがこのソカタ社のTBM850というターボプロップエンジンの機体です。実はこの人の映像もよく観ていたのですが、それぞれ別の観点で見ていたので両者を結びつけるのに時間がかかってしまいました。
三面図を入手しました。これがあれば簡単に型取りできます。
側面図を拡大して前輪と主輪を消してやると型紙ができました。これをA4用紙に印刷すると小さすぎるので、さらに拡大してA4枚にして張り合わせた型紙を使いました。
製作
一番難しそうなプロペラの製作から開始です。以前車輪を作ったときの余りを使ってみます。改めてセンターファインダーを作り直して中心を見つけてやるとほんの少しずれています。これを6mmの孔を開け直すことによって修正してやりました。
さらに4翔のプロペラを取り付ける為の45度の切り込みを入れてやりました。
プロペラは3mm合板の端材から作る事にしました。長さと幅はその端材に合わせたもので、なんの根拠もありません。
材料がそろいました。ただ風の力で回転させるだけで推力はじゃまですから真っ平らなままです。
これを組み立てたらなんとなく上手い具合に出来たから不思議です。
導体は型紙を貼り付けて切り出します。後部下のスタビライザーはカットします。
主翼はほんの申し訳程度の大きさです。
水平尾翼もこんなものです。
垂直尾翼は縮尺通りで、ふたつのパーツに分けます。
これで主要パーツが揃いました。胴体が9mm、他は6mm厚の板を使っています。
機体を組み立てました。
プロペラはワッシャーをはさんで木ねじで固定します。
プロペラを取り付けました。締め付け過ぎず、いいあんばいにしています。
さらに三角錐でスピンナーを作りました。
重心位置を割り出すための装置を作りました。なんのことはない、料理用の竹串を二本立てただけです。
重心に5mmの孔を空けました。深さは25mmです。この孔に5mmの鉄球を埋め込みます。
さらに3mmの孔を空けた薄板を貼り付けました。これは3mmのピアノ線を通す為です。
その3mmのピアノ線を木のブロックに埋め込んで台座を作りました。
実は、今回このピアノ線を入手できたことが製作のきっかけになったのです。
アクリル絵の具で塗装をしました。塗っては乾かし、マスキングをして、また塗って乾かしての繰り返しです。
ターボプロップエンジンの特徴である排気ダクトを作りました。
これを取り付けるとずっとリアル感が出ます。
しかし、これは後からの思いつきで付け足したので重心が前にずれてしまいました。なんとか尾部にビスを埋め込んで調整しましたが、きちんと考えてから製作にとりかからないといけませんね。
ということで、これで完成です。
完成
全体像を披露!
なんともバランスが変ですね。要するに機体はおまけなんです。
外に出してみました。うまく回るかな?
回ったぁ!そよ風程度の風でもちゃんと風の方を向いて回りました。これは面白い。これは続けて作ってみようと思います。
プロペラの回転がまるでスピットファイアのロールスロイスエンジンみたいに逆回転ですね。これは製作途中で気がついたのですが、斜め45度の溝切りをこの反対にするのは案外難しいんです。
2016年5月10日 記