工作室 94 仰角可変式扇風機
夏と言えば扇風機。今年も作ってみることにしました。今回は仰角を変えられるようにしました。
まだ残っていた使用済みCPUファン
今回の材料はこれ。AMD Phenom II X2 550を冷やすために使ったもので、地デジPCのCUPクーラー交換に詳細を載せています。すでに使わなくなったのでこんな風に埃まみれ状態でした。
ヒートシンクからファンを取り外しました。
ほこりを拭き取ったら、こんなふうに新品のようになりました。
設計
何枚かイメージスケッチを描いてから、Sketchupで具体的に寸法を入れていきます。完成した物だけを見ると、実に簡単に見えますが、これでも何度か書き直した物です。
左の画像をクリックするとダウンロードできます。SketchUp Viewerで任意の向きに回転させたり拡大縮小したりして観ることができます。
分解するとこうなっています。
回路は昨年の風量無段階可変扇風機とまったく同じです。
製作
秋月電子通商のPWM方式DCモーター速度可変キットを使います。
組み立てました。100kΩの半固定抵抗はパネル用の可変抵抗器に換えます。
ファンを包む板を切り出します。
これでファンを包み込みファン・ユニットを作りました。
内部は黒のフェルトペンで塗装しておきます。
ファン・ユニットを載せる台座用の板を切り出します。設計図とはちょっと違って、側板の切り込み部を丸くしてあります。
フロント・パネルに木目シートを貼り、可変抵抗器とスライド・スイッチを取り付けます。スライド・スイッチは固定用の孔が実に小さいので爪楊枝を使って固定しました。このあと余分な部分は切り落とします。
裏側はこうなっています。
台座部分を組み立てます。上部にも木目シートを貼りました。
ファン・ユニットを6mmのダボで取り付けます。接着はしていないので自由に動きます。
リア・パネルにDCジャックを取り付け、電子パーツの配線をします。
基板は木製台座にネジ止めしておいたので、これをを内部に両面テープで貼り付けました。
フロント・パネル、リア・パネルを取り付けると形が見えてきました。
最後に両脇のダボのはみ出し部分をカットして完成です。
完成
思った以上に風量がありまよ。
後ろ側はこうなっています。
2015年8月8日 記