工作室 240 裏地付きファスナーポーチ
8月に作ったおくすり手帳ケースは裏地無しのものでした。それまで使っていた市販の物も裏地の無いものでしたから、あまり違和感は無かったのですが、できれば裏地のあるものを作りたいなと思っていました。
そんな矢先、ちょうどいい動画を見つけました。
動画ではミシンを使っているので、同じところを重ねて縫ったりしていますが、これを手縫い用に工夫して作ってみることにしました。
製作
寸法も少し変えて、前に作ったおくすり手帳ケースと同じにしました。
まず表地を二枚カットしました。230mmx150mmです。
裏地も二枚同サイズで準備しました。さらに内ポケットは230mmx125mmです。
ファスナーはセリアの20cm玉付きファスナーです。
表地の裏に接着芯を貼りました。このように縫い代部分には貼っていません。
中の仕切りを作ります。上端を裏側に三つ折りにします。
縫いました。
YouTube動画では両端と底を縫うことになっていますが、手縫いでは面倒なので、しつけ糸で簡単に縫い止めておきました。これはあとではずします。
ファスナーの両端処理は、このYouTube動画とは違って、このように直角に縫っておきました。前回のおくすり手帳と同じ手法ですが、どちらがいいのかまだわかりません。
表地の上端にファスナーを中表に重ねます。
このYouTube動画では、ここで一旦縫ってしまいますが、ここではまだ縫いません。
さらにこの上に、さきほど内ポケットを取付けた裏地を重ねます。その上端には縫い代5mmの縫い線を描いてあります。もちろん、アイロンの熱で消えるフリクション・ボールペンを使っています。
縫いました。
表地を返します。
さらに裏地も返して、アイロンで整え、押さえ止め縫いの縫い線を描きました。
そこを縫いました。
こんどは反対側に裏地を付けます。
表地とファスナーを中表に重ねて……
もう一枚の裏地を重ねます。これにも縫い線を描いてあります。
縫いました。
先ほどと同様に押さえ止め縫いをしました。
こんどは、表地、裏地それぞれ中表に重ねて周りをぐるっと縫います。
矢印のところは返し口になるので縫いません。
縫いました。
長距離を縫うときはちょっと大変です。あまり糸を長くすると途中で絡んでしまい玉になって止まってしまいます。そのため適度な長さにして、何度かに分けて縫います。今回は三回縫いました。こんなときはミシンがうらやましいですね。
余分な部分を切り落としました。
表に返します。
帰りました。しつけ糸と返し口がよく見えますね。
まずはしつけ糸を抜き取りました。しつけ糸はこんな風に簡単に抜けるようになっています。
次に返し口を綴じます。
いつもならコの字まつり縫いをしてきれいに綴じるのですが、今回は袋の底になって見えなくなる部分なので普通に縫いました。
それから、裏地を反対にして中に押し入れます。
完成
最後にアイロンで整え、ついでにロゴを貼りました。これで完成です。
中はしっかりしています。
内側をうまく見せることができませんが、とても使いやすそうです。
ということで、古い方の中身を移し替えました。当初はおくすり手帳として作ったのですが、その後に作ったマルチケースに役割を移したため、中身は別の物になっていました。
2020年11月15日 記