工作室 333 スクエアボックス
裁縫作業をするときには材料をそろえるところから始めるのですが、布地以外の小物を集めておく、ちょっとした小物入れがあると便利です。あちこちに分散したままだと、いざというときに見つからなくて無駄な時間を費やしています。
そう思いつつも、なかなか適当な物が無かったのですが、YouTubeでこんな動画を見つけました。
この動画の物はかなり大きいので、これを小さくしたものを作ってみました。
設計
小さくすると言っても、単純に寸法を縮尺するだけでは済まないのが裁縫と木工の違いです。裁縫には縫い代という表には現れない部分があるからです。縫い代は基本的に10mmです。それを踏まえての設計となります。
左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。
製作
表布を裁断しました。
布地の寸法もそうですが、作り方もYouTubeの動画とはかなり違ったものになってしまいました。手縫いだと、接着芯を一緒に縫うのは大変だからです。
内布も同じ寸法です。
表布の裏面に接着芯を貼りました。縫い代の10mmは避けているので、ひとまわり小さくなっています。
表布と内布を中表に重ねて、上下の青矢印部分を縫います。
縫いました。赤矢印部分は返し口として空けてあります。
このように重ねて、今縫った縫い代をアイロンで開きます。
次に、線を引いた両脇を縫います。
縫いました。
この縫い代も開いておきます。
表布、内布、それぞれにマチを作ります。合計四カ所です。
出来ました。
通常は、そのまま返し口から表に返すのですが、ここでは、表布と内布を縫い合わせます。こうすることによって、内布が内部で浮き上がるのを防ぐことが出来ます。最初にのYouTube動画を観たときには気づきませんでしたが、これがこのスクエアボックスのミソでした。
縫い合わせました。矢印部分に返し口があります。
いよいよ、返し口から表に返します。
表に返しました。内布がぴたりと底にくっついています。
アイロンで整えました。
口の周りを縫い代2mmほどでぐるっと一回り縫いました。これで、返し口も綴じました。
今度は四カ所の縦の稜線を縫い代1mmで縫いました。これによって角がきっちりしました。
完成
これで完成です。
てのひらサイズということを示そうとしたのですが、なぜかどんどん小さくなって消えてしまいました。使用にあたっては細心の注意が必要かも。
2023年4月16日 記