工作室 232 文庫本ブックカバー
友人から布製ブックカバーのことを教えてもらい、自分で作ってみようと、YouTubeで調べてみました。いくつか観た中でこの方の動画が分かりやすかったです。
この動画を参考にして、手持ちの文庫本で、大きさの違うものがあり、二種類つくってみました。しおりの取り付け方を上からに変更してあります。その端には何もつけず縛るだけにしています。
普通の文庫本用ブックカバー
本棚から文庫本として代表的なものを取り出してきました。『イザベラ・バードの日本紀行』上巻下巻。これのブックカバーを作ります。
表地はセリアで買った綿のてぬぐいです。手触りがいいので、これに決めました。インド綿だとざらざらするので、ブックカバーには向きませんね。
裏地も同じく綿のてぬぐいです。
裏表紙部分は本の大きさによってたたみ位置がかわりますから長めに作っておりたたみ、その端を帯に挟んで押さえます。その帯と、しおりも用意しました。
帯は幅25mmで青地に星の平ゴム、しおりは幅3mmのサテンリボンにしました。
表地の裏にはダイソーの接着芯を貼りました。薄いのでちょうどいい感じです。
表紙の裏に折りたたむ部分には貼りません。
その折りたたみの端の処理をします。YouTube動画にあるようなジグザグミシンをかけることができないので、両面テープを貼ります。
15mm折りたたみました。両面テープは、ほつれ防止にも有効です。
表に返して端を60mm折りたたみ、裏地と中表に合わせます。
このとき、間にはしおりと帯を挟むので、その位置に印を付けておきます。
しおりと帯をその位置に起きます。このときは裏返し状態です。
縫い代7mmの位置に縫い線を描きました。もちろんアイロンの熱で消えるフリクション・ボールペンを使っています。
白い糸で縫いました。基本的にはなみ縫いですが、要所要所では返し縫いをしています。
端の斜めの部分や角をカットします。
ひっくり返します。帯としおりが出て来ました。
表紙のポケットになる部分もひっくり返します。
アイロンでふくらみを押さえます。
表側はこんな感じです。
文庫本を納めてみました。
ぴったりです。
表紙裏はこんな感じです。
前回作ったAvocado Mix 2020のタグを下のところに貼り付けました。
裏表紙はこんな風に帯にたたみ込んだところに差し入れています。
少し大きな文庫本用ブックカバー
実は、この『逝きし世の面影』の中で知ったのが、前出の『イザベラ・バードの日本紀行』でした。最初に読んだのは文庫本ではなく、図書館で借りたハードカバーでしたが、文庫本になったので買っておきました。
こちらは、このように10mmほど大きいのです。
今度はこれに合わせて布の幅を180mmにして作ります。
今回、表地も裏地も、前回裏地に使ったものを使います。和柄がいろいろ組み合わさっていてとても和みます。
作り方は同じですから省略します。
内側はこんな感じです。
表側はこうなっています。
本を納めてみました。
裏表紙側です。
表紙裏。
これにも、前回作ったAvocado Mix 2020のタグを下のところに貼り付けました。
裏表紙の折り返しはぎりぎりでした。
二冊並べてみました。
手触りがとてもよくて、これを持って電車に乗りたくなりました。サラリーマン時代、JRの旅案内パンフレットを使ってブックカバーを作っていましたが、手触りは布製に軍配が上がります。
布製ブックカバーを教えていただき感謝しています。
今週のマスク
元になったものを、さらに改造してみました。
ゴムの取付け方式を縫い込み式から通常のひも通し方式にしました。
顎の下の線を直線から、このような曲線にしました。
2020年9月20日 記