工作室 32 電子サイコロ

正月といえば、すごろく!

もう少しで今年も終わりですね。そしてお正月。正月といえば、子供の頃はいつも双六で遊びました。そして双六でなくてはならないのでさいころです。そこで電子的に目を表示する「電子サイコロ」を作ってみます。

製作

エレキットの「電子サイコロTK-725R」を使います。対象年齢は10歳以上とありますから、僕でも組み立てられそうです。

まずはキットをそのまま組み立てます。小さな部品から組み込んで行きます。この時点で頭の中では最終的なイメージがあるので、この段階で高さのある3個の電解コンデンサーは横に寝かせています。こういう事は後からではできないので(足を切ってしまうから)、大事なことです。

横から見てみると、こんな感じで、LEDが一番高さがある部品となっています。

裏側ははんだ付けの終わった部品の足は、後の工程でじゃまにならないようにこまめに切り取っていきます。

対象年齢10歳以上と言っても、普通はソケットを使うICの取付を直づけで行います。この段階ではんだごてを40Wのものから15Wの物に交換します。

ICの直づけは熱を与えすぎないように細心の注意を払って行います。

電源スイッチはキットの物だと基板に付けるようになっていますが、これは実用的ではないので、小さなスライド・スイッチを使う事にしました。

電池をセットしてテストランをしてみます。正常に動作しました。

裸のままでは、自分だけが使うには充分ですが、正月に孫達と遊ぶには実用的ではありません。そこで箱に収納することにしました。基板の大きさを元にして木材を切り出します。

木工用ボンドで組み立てます。正面の丸い孔はスピーカー用です。

基板を取り付けます。サイズはぴったりです。横には電源スイッチ用に少しすき間を空けています。

最初に裏側を作ってしまいます。基板の裏面はショート防止の為にプラバンで覆ってしまいます。スピーカーはホットボンドで接着しています。

半透明の板で、「ここに電池があるから交換してね。」というメッセージを表しつつ蓋をします。

基板の上にプラバンを取り付けるための桟を取り付けます。

プラバンは現物合わせでぴったりと合うように加工します。

ここで一番の問題はリセットスイッチを押す為の部品をどうするかでした。最後にはプラスティックか木材で切り出して作ろうと思って居たのですが、うまい具合にストックパーツの中からちょうどいいビスとナットを見つけたので、これで間に合わせました。

横から見るとこんな感じです。プラバンとリセットスイッチの間はノギスで測って約4mm空いています。これがナット2個とちょうど合致したのです。このナット同士は互いに締め合っていますから簡単には外れません。

プラバンをビス留めして完成です。

試運転

電源を入れるとこのように目が次々に表示されて行き、最後に停止します。リセットボタンを押すと次の目を表示します。スピーカーからは目の変化と同時にピ、ピ、ピと効果音が出て来ます。

この動画だと、いつも同じ目が出るように表示されますが、これは一階の試行を繰り返し表示している為で、実際はランダムに目が出て来ます。

費用

電子サイコロ・キット1.500円
合計1,500円

2013年12月23日 記

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