工作室 270 さらに夏マスク
梅雨前線の停滞のせいで、雨の日が続いています。
前回の夏マスクをさらに見直して、さらに夏らしいマスクを作ってみました。
設計
前回のものからは左下の部分が変わっています。
左の画像をクリックするとPDFが別タブで開きます。
製作
表布をカットしました。
内布はダイソーで見つけたCoolCutClothという布を使いました。肌触りが良くて肌に張り付きません。しかし、加工は案外難しいのです。
三層構造の不織布フィルターは今回も最小限の大きさです。
表布を中表に重ねて、型紙から縫い線を描き入れました。
全面の曲線を縫いまして、このように曲線部に刻みを入れました。
一旦表に返して、爪アイロンで形を整えました。
なお、爪アイロンというのは、指の爪を使って布に折り目を付けるという手芸裁縫用語でして、決して鉄の爪という意味ではありません。
また、裏に返して、縫い代部分を片方に折りたたんでしつけ縫いをしました。しつけ糸は表側から引き抜けるようにしています。
今回の特徴として、前回のようにこの後、表側から縫い代を固定する為の本返し縫いは行いません。このしつけ糸は最後には抜いてしまいます。折りたたんだ部分は内布の折りたたみと逆向きになり、互いに重なり合わないように反発するので、縫う必要がないという事がわかったためです。
内布二枚を不織布フィルターではさみ、全面の曲線を縫います。CoolCutClothはペンで線を描きにくくて点を打つのが精一杯でした。
こちらも表布と同様に曲線部に刻みを入れました。
さらにそれを片側に倒してしつけ縫いをしました。
表に返します。しつけ糸はこちら側から引き抜けるようにしています。
表布と内布を中表に重ねます。
ずれが無いように新調に合わせて…
上下を縫いました。
表に返す準備としての切り込みを入れておきます。
表に返しました。
この表布は柄を合わせるには向いていませんね。
ゴム通し部分をアイロンで折りたたみます。
そして、まつり縫いで縫いました。
不織布フィルターのロゴもアイロンで貼り付けました。
ゴム通し部分は長いので、前回同様紙のストローを差し込みます。
完成
350mmのゴムを通して、紙ストローを平らにし、顔の局面に沿って少し曲げておきました。
横から見ると前回のものとあまり代わり映えしていませんが、より顔にフィットしています。
2021年7月4日 記