工作室 102 木製パズル(5個目)

いつものようにYouTubeサーフィンをしていたら、何語かわからないこんな映像がありました。

書いてある文字は読めなくても、映像を観るだけでよくわかりますね。

このパズルは昨年秋に作った物と似ているようで似てません。なんだか面白そうなので作ってみることにしました。

設計図なしで、いきなり製作

このYouTubeの映像ではかなり小さいようで、ロープを通すのに苦心している様子がうかがえます。ある程度大きい方が使いやすいでしょうから、少し大きめに作る事にしました。

ちょうど9mm厚で幅60mm長さ218mmの板が余っていましたから、これをそのまま使うことにして、18mmの孔を三カ所空けました。

柔らかさを出すために角を丸めました。

金属の輪の手持ちはありませんし、入手するのも面倒ですから、6mm厚のMDF板で作る事にしました。コンパスで適当に円を描きます。内側の線はそのままでは切り出せませんから糸鋸の刃を通すための孔を最初に空けておきます。

糸鋸盤で切り出しました。

これでパーツが二つ揃いました。

YouTubeの映像ではロープが孔から抜けないように両端に球体が付いていますが、工作が難しそうなので三枚の板を組み合わせて作る事にしました。

糸鋸盤で丸く切り出せばいいのですが、どうも面倒なのでこの程度で十分だろうと一応角をカットしてみました。

ロープを適当な長さに切って組み立て開始です。

こんな風に一枚目の4mmの孔を通し、二枚目にも通します。二枚目にはもう一回り大きな孔も空けてあります。

ロープの端を結びます。

これを大きい方の孔に埋めて余分な部分をカットして接着します。

こんな風に両端処理が出来ました。

ごつごつしていては手に優しくないのでやすりがけをしてこんな風に丸めました。

レモンオイル塗装して輪を通していました。

ところが、ロープの長さがぎりぎりすぎてなかなかうまく動かせません。長さの見積もりの失敗です。先端に結び目を作るので、その分のロスも考慮しないといけませんでした。

ロープが短すぎて失敗!

作り直し

あれこれ考えてみた結果、ロープを長くする事にして、終端部も作り直すことにしました。

失敗作の方は組み立て式で複雑な構造でしたが、もっと単純な構造を考えて、このように18mm厚の板から直径22mmの円柱を作る事にしたのです。

端材で作るのですが、曲線部分は使えないのでカットしました。

円柱の側面に4mmの孔を空けます。さらに半分の深さまで8mmの孔を空けました。

糸鋸盤で切り出すとこんな風に出来ました。

これもやはりやすりがけをして角を取ります。

4mm側からロープを通し、結び目を作ります。ロープを引っ張ると結び目が8mmの孔にすっぽりと収まりますから、はみ出した余分な部分はカットします。

接着剤が乾いてからレモンオイルで塗装しました。

完成

これでやっと完成です。YouTubeの映像を観ると実に単純な構造のように見えて簡単にできるだろうと高をくくっていましたが、実際に作るとなると失敗もあって案外苦心しました。

輪の外し方

実際には、このように輪を通す方が難しいのかもしれませんが、一応ここからスタートします。

真ん中の孔のロープを引っ張り出します。

この先端を片方の孔に通します。

そこにある終端部をこのようにロープの輪にくぐします。

そのままそのロープを孔から引っ張り出してしまいます。

そのロープで中央の輪をくぐします。

先ほどと同様にもう片方の孔にロープをこのように通して・・・、

終端部をくぐらせ・・・、

ロープを孔から引っ張り出します。

そろそろこの辺で先が見えてきましたね。

今度は真ん中の孔のロープを引き出します。

すると、残りは輪を通すだけです。

ということで、輪が外れました。

ところで、このパズルの名前は何というのでしょう。ご存じの方はいらっしゃいますでしょうか。

2015年10月18日 記

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