工作室 339 ボタン式ポーチ
今回は、ボタン式のポーチを作ってみました。
かばんやポーチの蓋を固定するには、ファスナーを使うなど、いろいろな方法がありますが、ボタンの使い方の練習として、端布を使って試してみることにしたのです。
設計
幅が80mmの端布生地があったので、これを利用して型紙を描いてみました。
左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。
製作
645カメラバッグ2の製作で出て来た端布です。これとほぼ同じサイズの内布もありました。
接着芯を貼り付けました。縫い代部分は省いています。
最初にボタンを取付けました。ダイソーで買った木製のボタンセットで、そのうちから、直径が15.0mm、厚みが3.4mmのものを使うことにしました。
この寸法からすると、必要なボタン穴の大きさは18.4mmとなりますが、余裕を観て20mmで作ることにします。
表布を中表に二つに折って、縫います。
返しやすいように曲線部にはぎざぎざを入れました。
表に返しておきます。
次に、内布を作ります。当初は矢印部分を返し口にする予定でした。
予定通りに縫いました。
返しやすいように準備しておきました。
いよいよ蓋の制作です。ここには難関のボタン穴があります。
こちらも、表布を中表に二つに折って、縫います。
縫いました。
返す準備をして、
表に返して、アイロンで整えました。
ボタン穴の位置は想定通りで逢っているようなので、フリクションペンで位置を描き入れました。
こんな風に、両脇を丸くすることにします。これは初めて縫うので、ちゃんと出来るか自信がありません。
真ん中に切り込みを入れました。専用の道具は無いので、鋏で切りました。
いつも使っている30番の糸を二本寄り合わせて、まわりを囲みました。後で考えてみたら、もう少しうまい方法がありそうです。
これに合わせてぐるっと一回りかがり縫いしました。
本体の背面に蓋をぬいしろ5mmで仮縫いしておいて、内布の中に差し込もうとして、ふと考えてみたら、
返し口が小さすぎて、どうみても表に返せそうにありません。
そこで、またまた泥縄式の縫い直し、返し口としていた、底の部分を綴じて、脇の矢印部分に70mmの返し口を空けました。
というわけで、内布の中に、本体と蓋を中表に差し込んで、
口の周りを縫い代10mmでぐるっと縫いました。
これなら、余裕を持って表に返せそうです。返し口から、蓋や本体を引き出して、
無事、表に返りました。
空いていた返し口は、いつものようにコの字まつり縫いで綴じました。
アイロンで整え、口の周りを縫い代3mm程度でステッチ縫いをしました。
背面はこのようになっています。
完成
これで完成です。
ボタン部分は、最初にしてはまあまあの出来だと自画自賛です。
ボタン穴の大きさは、やはり大きめに作っておいて良かったと思います。
はずす方は楽に出来ます。
2023年6月4日 記