工作室 398 通院ポーチ改
2021年3月に作った通院ポーチは、それ以来毎月三回の通院のたびに使っています。現在では眼科・内科・歯科三カ所の医院と薬局に通っていますから使用頻度はなかり高くなっているのです。
この画像でわかるように、スナップ・ボタンがきちんと締まっていません。
というのは、診察券は増えないのに、いろいろな書類、検診結果などがどんどん増えてきたからです。領収書類は定期的に処分してはいるのですが、やはりきちんと閉じるようにしようと思っていました。
さらにもうひとつ、使っている時に不便なのが、番号札の収納です。診察券と一緒にカード・ポケットしまうと、あれっ何番だったかなと番号を確認するたびに蓋を開けなくてはならなくてめんどうなのです。
今回は、この二つの問題点を解決しようと思い立ちました。
製作
最初に、スナップのメスの位置を上に10mmずらします。
かなりしっかりと縫ってある糸を一本一本ほぐしたら、前回の赤いフリクションペンの線が見えてきました。今回の位置は青い線です。
太口の糸(20号)で縫付けました。このように、ひと針ずつ縛っていますから、外すときはかなりめんどうです。
このように、中身がたっぷり詰まっていても、しっかりボタンが閉じました。
次に、番号札用のポケットを蓋に作ります。
結果からみると、簡単に思えますが、この番号札の位置はあれこれ考えた結果なんです。
適当に9cmぐらいの線を描いて、真ん中の線をカットして孔を開けました。番号札は各医院薬局によって大きさは違いますが、幅が9cmもあれば大丈夫でしょう。
ここをボタン穴かがりします。
ボタンよりも、ずっと長いのでかなり時間がかかりますが、こつこつとひと針ずつかがっていきます。途中で糸が無くなり足しました。
なんとか縫い終わりました。
完成
アイロンで整え、完成です。
呼び出し番号を忘れても、すぐに確認できますから、心配無用です。
名前ではなく、番号で呼ばれるなんて、ある種の収容監禁施設内での事だけだろうと思っていましたが、いつの間にか、どこの病院や薬局に行っても名前が無くなったように感じてしまいます。
高校の時に自動二輪の運転免許を取りに行ったとき、電光掲示板に表示される番号を見つけて合格したと喜んだのを覚えていますが、あれが番号で呼ばれた最初の出来事でした。高校入試の時は新聞に名前が出ましたからね。
名前で呼ばれれば、そんなに意識を集中していなくても聞き取ることができるのですが、番号ではそうはいきませんし、そもそも番号は忘れやすいのです。
いつかまた、名前で呼ばれるように戻ることはないのでしょうか。
2024年12月8日 記