工作室 357 アームカバー
夏の間は半袖姿で裁縫作業をしているのですが、寒くなってきて長袖を着ると袖が邪魔になります。裁縫作業に限らず他の作業をするにしても袖をまくり上げて行なうことがよくあります。
田舎で農作業をしていた頃は「こて」という物を使っていました。家族一人一人のために、母が足踏みミシンで作ってくれました。今ではアームカバーというみたいですね。実を言うと、ずいぶん前に一度市販されている物を買ったことがありましたが、サイズが合わず使いずらいので廃棄してしまいました。
今回はこれを自作してみようと思い立ったわけです。
設計
自分用にサイズを測って型紙を描きました。手首がしっかり出るサイズです。
ゴムの入る部分はまつり縫いをします。脇は洗濯対策として、ほつれ防止のため袋縫いをします。
左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。1ページです。
製作
ダイソーで生地を買ってきました。
まず、つりさげひもを作ります。幅40mm長さ240mmの生地を、
四つ折りにして
縫いました。
これを二つに分けました。
本体の角の処理をします。
このように、端にテープ糊をはり、折りたたみました。
その部分をゴムの通る孔にする為に折りたたんで、まつり縫いをします。
図解すると、こうなります。一度5mmに折って、さらに10mm降ります。まつり縫いをすると、孔が広く保てます。
裏側から縫っていきます。
表側にはほんの少ししか糸が出ません。ズボンの裾上げをする縫い方です。
脇は袋縫いをします。単純に裏側で縫うだけだと、洗濯したときにほつれるからです。まず、表側の端を縫い代4mm以下になるように縫います。このとき、つりさげ紐を端から50mmのところに縫付けます。
次に裏側を縫うと、生地の端がくるまれるため、ほつれません。
表に返すとこうなります。
幅8.5mmのゴムひもを通します。この段階では長めにしておきました。
一度仮止めをして腕をとおしてみて、調整してみました。
まあ、なんとなく使えそうな長さに調整して、
余分なゴムひもをカットしました。
完成
表に返して、完成です。
もちろん、両腕とも必要ですから、ふたつ作りました。
今、この製作記を書いているときも掛けていますが、自分用に調整してあるので、圧迫感や違和感がありません。自作して良かったと思います。
2023年10月29日 記