工作室 71 サングラス・ケース
設計
普段は普通のメガネを使用しているのですが、年に2回だけ使うのがこのメガネの上に取り付けるサングラスです。今回はこれを持ち運びする為の木製保護ケースを作る事にしました。
現物合わせで鉛筆で型取りして、Photoshopで左右対称な型紙を作ります。
全体の構造はこのようになります。
製作
6mm厚の板を3枚同じ大きさに切ります。
一枚の板に型紙を「はってはがせるスティックのり」で貼ります。他の2枚は木工ボンドで接着します。
型紙を貼ったものと、二枚合わせの板を「はってはがせるスティックのり」でくっつけて糸のこで切り出します。
こんな風に出来ました。
これに合わせて底板と上蓋を切り出します。上蓋には色の濃い板を使いました。厚みはどちらも3mmです。
蓋の開閉は蝶番を使うつもりでいたのですが、この段階で探し出した手持ちの蝶番は大き過ぎて使えないことが判明しました。
元々磁石で蓋が開かないようにするつもりで設計をしてはいたのですが、急遽予定を変更して三カ所とも磁石でくっつけることにしました。前回Desk organizerで使った物と同じ6mmのネオジム磁石です。この磁石を蓋の内側に取り付けて、本体側には小さな木ねじをねじ込んでくっつけることにしました。
ところが、蓋の内側の枠に6mmの孔開けをする段階で強度が足りずに二つに割れてしまったのです。単板ではこんな危険性があります。改めて3mm厚の合板で作り直すことにしました。
作り直しに時間がかかりましたが、こんな風に磁石と木ねじを取り付ける事ができました。
上蓋と底板を接着します。こんなとき、自作のパラレル・クランプが役立ちます。
接着完了です。
やすりがけをしたら、ほぼ完成状態になりました。
室外に出てクリアラッカーで塗装をします。こうすると木材の色がはっきりと浮き出てきます。
塗装が乾きました。持ち歩く為のものですから、名前も入れておきました。
内部に貼るフェルトを切り出します。
木工用ボンドでフェルトを貼ります。これで完成です。
完成
こんな風にぴったりとサングラスが収まりました。
やはり蓋は蝶番で開閉する方式の方がいいですね。まあ、年に2回だけの使用なので我慢して使う事にします。
2015年1月24日 記