工作室 106 毛引き(Marking Gauge)
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これまで使っていた自作のマーキング・ゲージです。簡単なネジ止め方式にしました。ナットの方は木のドリル孔をそのまま使っています。何度も使っているせいでそこが緩くなり、とうとう固定できなくなってしまいました。
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この部分です。
こまかな工作には欠かせない道具ですから、この際思い切って作り直すことにしました。
設計
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現在市販されているもののほとんどはネジ式になっているようですが、元々の日本のものはくさびで固定する方式でした。そこで、今回はくさび方式に挑戦してみます。
いつものようにSketchUpで設計しました。
左の画像をクリックするとダウンロードできます。
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分解図も描いてみました。部品数は少ないですが、かなり精密な加工が要求されます。
製作
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材料をそろえます。というよりも、この材料にあわせて設計したのです。
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鉛筆で木取りをします。
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切り出しました。
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レモンオイルで塗装しました。
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刃は前回と同じくカッターの刃を使います。
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使い古しのカッターの刃をこのように切り離します。
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孔の直径は3.0mmですから、ちょうどいい長さのネジを探してみました。
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取り付ける部分に2mmの孔を空けます。
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このように少し斜めに取り付けます。
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これでパーツが揃いました。
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まず最初にくさびをこのように取り付けます。
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次に刃の付いた棒を差し込みます。
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くさびを指で押して固定します。緩めて長さを調整するときは、くさびの反対側を押します。
完成
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これで完成です。
![毛引き](106/markingGaugeL_320.gif)
とても使いやすく仕上がりました。鉛筆で線を引くと、どうしても線が太くなりますが、このようにカッターの刃を使った毛引きだととても細い平行線を引くことができるのです。
初号機の改造
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難しそうだったくさび方式が案外簡単にできたので、初号機の方もこの方式に改造してみることにしました。
この部分にくさびを入れることにします。
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とても堅い木なので加工には時間がかかりました。同じくくさびも作りました。
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くさびの方を先に差し込みます。
![](106/22.jpg)
つぎに刃の付いた棒を差し込んで・・・、
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指でくいっと押し込むと固定できます。
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初号機改ができあがりました。
![毛引き](106/markingGaugeS_160.gif)
以前よりもしっかりと固定できているように感じます。とても小さいので気楽に使えます。
![](106/25.jpg)
二号機と初号機改を並べてみます。これだけ大きさが違いますので、用途によって使い分けができます。
2015年11月14日 記