工作室 208 箱の中の魔物(試作)
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映画に登場
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もうかれこれ6年ほど前のことですが、米映画『インベージョン・デイ-合衆国陥落の日』を観たらこんな物が出てきました。いわゆるB級映画でストーリーはほとんど覚えていないのですが、このシーンだけははっきり覚えているくらい、衝撃的なシーンでした。いったいどういう構造になっているんだろうと考え、いつか作ってみよう思っていました。
今回はひとまず試作品をつくってみて、からくりを考えてみることにしました。
いきなり製作開始
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手持ちの材料を適当にカットして箱のパーツを切り出しました。
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これを組み立てます。
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ここにきて、内部の構造を手書きで書いてみます。印刷物の裏に書いたので変な影が映ってますが気にしないでください。
3枚描いた最後の物を採用しています。
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これを元にして内部の爪のパーツを切り出しました。これも端材を使ったので無駄な穴が空いていますが、見えない部分なのでよしとします。
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爪の部分はこのように板を二枚貼り合わせます。板目を90度ずらしているので折れにくくしているわけです。
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これを鋸と小刀・ヤスリ・紙ヤスリで丸みを付けます。鷲の爪を模倣しました。
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爪を動かすのにたこ糸を使いますが、これをうまく引っ張るために、滑車を使うことにしました。6mmの棒材を使っています。
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当初は爪楊枝を軸として使うつもりでしたが、摩擦が大きいので釘を使うことにしました。この釘一本の為に小一時間掛けて隣町まで買い出しに行ってきました。
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滑車を取り付けました。その下にあるのは回転対の軸受けとなるパーツです。
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回転軸は3mmの棒材を使います。まずは仮組をしてみました。
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設計通り、うまく回転することを確認しました。
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スライドする蓋は、3mm合板を2枚貼り合わせて作ります。
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試作品ですから、金具は使わずに、ここも6mmの丸棒を使います。
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埋め込みました。
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回転させるためのたこ糸の導線を作るために、このように弧をを作ることにしました。
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拡大すると、たこ糸用の窪みを掘ってあることがわかります。
まだ接着剤が乾いていません。
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スライドする蓋の底面にたこ糸を取り付けました。
これも、まだ接着剤が乾いていません。
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たこ糸の配線をして、スライドする蓋を取り付けました。
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蓋をスライドすると、このように爪が出てきます。
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最後に側板を取り付けました。メンテナンス用に、ねじ止めしています。
完成
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完成です。試作品のため、塗装はしていません。
試行錯誤の繰り返しで、かなりの日数がかかりました。一部分を作り直すと、別のところにも影響が現れるので、そこをさらに修正したりという繰り返しでした。
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動かしてみました。
オリジナルの物と比較すると、まるで違いますね。根本的なところから考え直してみようと思います。
2019年11月10日 記