工作室 248 はさみ収納袋

普段あまり使わないはさみを収納する袋を作ってみました。

上の赤いはさみは布用として使っているものです。なんと100円でした。厚手のものだと切れ味不足ですけど、今のところは十分使えています。

黒い方は、ピンキングはさみというもので、歯がこのようにぎざぎざになっています。小さな曲線の縫い代をカットするときに役立ちます。そのため、普段はあまり使いませんから、これを収納してつり下げておく収納袋を作ろうと思います。

一番の問題は、厚みが約20mmもあることです。

設計

あれこれ考えて、数枚書き直しをして、やっと型紙ができました。A4一枚に収まりきれずに分割式になってしまいました。

左の画像をクリックするとPDFが開きます。

製作

手持ちの生地の中から材料を選定しました。手前が表地、その下が接着芯、そして一番下が裏地です。

型紙をコピーしてカットしました。

これをつなげます。

表地の裏に接着芯を貼り、中表で二つに折りました。

これに型紙を載せて、アイロンの熱で消えるフリクション・ボールペンで枠をなぞります。

型紙を外し、折りたたんだものを開いて、片側の蓋の部分をカットしました。

裏地も同様にカットして、表地と中表に重ねて縫います。

つり下げ方式にするので、つり紐を作りました。

つり紐は、表地と裏地のこの部分の内側に縫い込みます。

ずれないように、しつけ糸で仮止めしておきました。

上部を縫い終わりました。両脇はまだ縫いません。

しつけ糸を抜いてすっきりしました。

下部も縫いました。

アイロンで縫い代を開き、余分な部分をカットしました。蓋の先端の曲線部分は、このはさみでギザギザにしてあります。

表に返しました。蓋の曲線がきれいに出ていますね。

下端もアイロンできれいにしておきます。

今度は、このように中表にたたんで……

周りを縫って袋にします。

さらに、下端はマチを作るためにこのように両端を三角に縫いました。マチは10mmずつで20mmです。

三角部分をカットしました。

表に返して、アイロンで整えました。

全体的に、立体的にできました。

最後に、蓋にスナップボタンを付けました。

完成

これで完成です。

はさみを入れてみます。

ぴったり収まりました。

蓋は自動的に閉まりません。

2021年1月10日 記

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