工作室 96 模型自動車2

前回の模型自動車では実在のモデル無しで、まったくの思いつきというか、筆のおもむくままに描いたイメージスケッチを元に製作しましたが、今回はこのMGミジェットを元にして作ってみることにしました。

細かな部分はきちんとした寸法が必要なので、SketchUpでデザインしてみたのですが、曲線部分が難しくてあきらめました。結局実寸合わせで作る事にしたわけです。

製作

まずは車台(シャーシー)を作ります。端材を貼り合わせて幅40mm長さ140mm厚さ10mmの板を作りました。

車軸の通る孔をあけます。前回同様に料理用の3mmの竹串を使いますが、ここでは6mmの孔をあけておきます。

前後を斜めに切って、前の部分は丸みを付けます。

軸受けには前回と同じくシリコンのスペーサーを埋め込みます。

ぴったりとはめ込めました。

泥よけ(フェンダー)を切り出すために9mmの板に直接鉛筆でデザインを描きました。

フェンダーの内側とドアを一体として切り出すために2mmの合板に直接デザインを描きました。

エンジンが格納されるボンネットも合わせて切り出しました。

ボンネットを組み立てます。端材を使ったので肝心なところに隙間が出来てしまいました。ここにさらに端材を接着して成型し隙間を埋めました。

フェンダーを組み立てます。

ボンネットと左右のフェンダーが出来ました。

シートとトランクを作ります。

シートにはひだをつくりました。もう少しきちんと仕上げれば良かったなと反省してます。

トランクとシートをシャーシーに取り付けます。

ボンネットも取り付けました。

予備タイヤと尾灯を取り付けました。

フェンダーを取り付けるとやっとクルマらしくなりました。

ヘッドライトを取り付け、車軸を通しタイヤを取り付けます。

はみ出した竹ひごをカットしました。ぼぼ完成です。

クリア・ラッカーを塗って、完成と思いきや、どうも何かが足りない、このクルマは通常は風防(フロントガラス)をたたんで走るので、風防は取り外した状態としますが、やはりハンドルが無いと様になりませんね。

ということで、ハンドルを取り付けました。もちろんイギリス車ですから日本と同じ右ハンドルです。

35年ほど前ですが、ジャガーXJ12の左ハンドルに乗っていた不動産屋がいました。外車は左ハンドルという思い込みと見栄だったようですが、すぐに行方不明になってしまいました。見栄は気の毒です。この「見栄は気の毒」というのは亡き弟がよく言っていた言葉です。

完成

これで完成です。

2015年8月23日 記

工作室メニュー