工作室 325 デジカメバッグ

先日、冬の花の撮影の帰り道の林の中で、小さな花びらに、スポットライトのように、そこだけ光が当たっていました。これはと思いデジタルカメラをかばんから取り出して構えたときには、もう光が当たっていませんでした。林の中の木漏れ日の一瞬の出来事だったのです。もう少し早くカメラを取り出すことが出来ればと悔やまれました。そのときの失敗を元に、簡単に取り出せるデジタルカメラ用のかばんを作ってみました。

設計

設計図を描きました。

左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。

製作

表布はこれです。生地がしっかりと厚みがあり強いのでかばん向きです。

内布はこれです。中が明るくて見やすいと思います。

側面と底面は連続しています。

角カンタグ

まずは、角カン用のタグを作ります。

4つ折りにして、

縫い代2mmぐらいで縫いました。

これを二つに分けて、

セリアで買った26mmの角カンを、

間に挟んで、

その根本を縫いました。これで角カンはぐらぐらしません。

次に蓋を作ります。

蓋の表布の裏面には厚手の接着芯をはりました。少し小さめにしています。これは何かの効果を狙った物ではなく、残っていた端材の大きさにあわせただけです。

蓋の取付け部(左端)は返し口として残して、ぐるっと縫い、余分な部分をカットしました。

表に返して、アイロンで整えて蓋が出来ました。

内ポケット蓋

生地を二つ折りにして、縫い代10mmでぐるっと縫いましたが、矢印の部分は返し口として残してあります。

返し口から表に返して、上部に縫い代2mmぐらいのステッチを入れました。

これを内布に縫付けると、返し口も同時に綴じられます。これでポケットができました。

クッション材

大事なカメラですから、クッション材を底に敷くことにします。

二つに、折って、返し口を残して縫いました。

それから、わたを両面に貼り付けます。二重になるので、充分なクッション材になると思います。

余分な角をカットして、

返し口から表に返し、

返し口を、コの字まつり縫いで綴じました。

内袋

かばんの内側になる袋を縫います。前と後ろの間に側面底面の生地を挟んで縫うという作業になります。ずれないように正確に準備しておきます。

底の片方に返し口を作っておきました。

外袋

表布の裏には、厚いわたを貼り付けました。縫い代は避けています。

紺色の糸を使いました。

わたを貼ってあるので、その縁を縫いました。

表に返して、

角カンタグを仮止めしました。

さらに蓋も仮止めしました。

袋の組み立て

内側の袋の中に、外側の袋を中表にして差し込み、位置を合わせて、

周りをぐるっと縫いました。

返し口から表に返します。

残っていた返し口を、

コの字まつり縫いで綴じました。

内袋を押し込みました。

これで、大枠ができました。

小物の取付け

アイロンで整えて、マジックテープを貼りました。

これまでは縫付け用のマジックテープを使っていましたが、今回はダイソーの接着用のものを使いました。案外しっかりと貼り付きます。

クッション材を取付けます。

接着しようかと思いましたが、ただ単純に底に置いただけです。

ワンポイント・タグを貼り付けました。

ベルトを取付けます。最初にベルト送りをかばんテープに縫付けました。

こうしてベルトテープを取付けると、長さの調整が簡単にできます。

これで作業完了です。

完成

完成しました。

すばやくデジタルカメラを取り出せるようになりました。

2023年2月13日 記

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