工作室 268 夏マスク
いつ梅雨入りして、いつ梅雨があけたのだろうか、また夏がやってきました。
今年の夏マスクを作ります。夏マスクというと、薄くて軽いと思われがちですが、しっかりと三層構造の不織布フィルターを使います。
設計
冬だとしっかりと頬も隠して防寒対策もしっかりしたいのですが、夏はそれが暑苦しい原因となります。そこで、できるだけ頬を出せるようにします。この図面では表布の耳側を裏布の端まで折りたたんでしまいますから、かなり幅が小さくなります。それでも、十分に口も鼻も不織布フィルターで防御しています。
不織布フィルターはなにしろ高価なので、今回も最小限の大きさにしています。
左の画像をクリックするとPDFが別タブで開きます。
製作
表布は以前使ったことのある猫模様の物を見つけたので買っておきました。
裏布は薄い空色のダブルガーゼです。
不織布フィルターは最小限の大きさです。これで買い置きが無くなりましたから、また買いに行きます。
型紙で前の縫い線を描き入れます。表布を中表にして……
全面を縫い合わせました。
表に返して、不織布フィルターのロゴをアイロンで貼り付けました。
これまでの経験から、不織布フィルターが熱に弱いので、最後に貼り付けるよりも、この段階で行った方がいいことがわかりました。
裏布を中表に合わせ、さらの両面に不織布フィルターを重ねて全面を縫い、余分な部分をカットしました。
これを開いて上下の縫い線を型紙から描き入れました。
それに表布を中表に合わせて上下を縫います。
縫いました。
表に返します。
これまでだと、耳側の幅は小さいので、ボールペンの替え芯の空になった部分をカットして使えましたが、今回の物には長さが足りません。
そこで、このストローを使います。なぜか、このストローは紙製です。紙の麦わらという訳です。
そのストローをカットして、ころころと頃がして縫い込めました。もちろんまつり縫いをしています。
こんなに幅が小さくなります。
ゴムひもは350mmにカットしました。
結び目に50mmほど使いますので、実際の長さは300mmです。
完成
これで完成です。頬がかなり出ますので、日差しを浴びることができます。
一見、夏用の薄物に見えますが、表布1枚、不織布フィルター3枚、裏布2枚の6枚構成です。
こちらは以前の物を改造した試作品です。数日使ってみて実用上問題ないと判断し、今回の製作となりました。
2021年6月13日 記