工作室 349 ダブルファスナーポーチ

そのうちいつかはと思いつつ、延び延びになっていたダブル・ファスナー・ポーチを作ってみることにしました。しかし、いきなり実用性のあるものとなると自信が無いので、まずは試作品を作ってみました。

試作ということで、内布はありません。前面の布の間にファスナーを取付けて、その中がポケットになるようにすることが肝心なおですが、その寸法が問題なのです。果たしてうまくできるでしょうか。

設計

型紙を描きました。と言っても、現物あわせで作った結果の寸法です。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。3ページです。

製作

ファスナーは100円で20cmファスナーが4本、すなわち一本が25円という超廉価版を使うことにしました。既に一本使ったので、3本残っていたのです。

生地の幅は230mm、上部が50mm、下部は100mmという寸法にしました。

上部の生地にファスナーを縫付けます。

できました。試作なので、折り目のステッチは縫いません。

下部も縫いました。一応、これで前面の生地ができたようなものですが、ポケットを取付けないと、いきなり本体の中に入ってしまいます。

ということで、ポケットを現物あわせで寸法を決めました。どうやら底面の手前で折り返して、ファスナー上部に到達するには170mmが適当のようです。

ポケットを縫付けました。脇は後で一気に縫います。

表に返すとファスナーの開いている側が開きすぎるように思えるので、

ちょっと見にくいのですが、このように幅が広がらないようにポケット生地に縫付けました。

全面側にはいい生地をつかってしまったので、後側は端材を使います。

上部のファスナーは端処理をしました。

まずは、後ろ側の生地に縫付けます。

出来ました。

さらに全面の生地に対付けます。

出来ました。前と後ろがファスナーでつながった状態です。

上部のファスナーを中心にして、中表に合わせ、まわりをぐるっと縫い代10mmで縫います。内布が無いので、半分の距離で済みます。もちろん返し口は上部のファスナーとなります。ます。

縫いました。

表に返す為に、角をカットします。

表に返しました。

アイロンで整えて出来上がりです。

完成

完成しました。内布が無いのですが、表からは解りませんね。

全面のポケットはきちんと密閉されています。

それにして、この廉価版ファスナーは滑りが悪くて使い勝手が最悪です。

後ろはこうなっています。前面に使うにはためらう生地ですが、後面には使えますね。

これで試作品ができたので、近いうちに実用的な物を作ってみようと思います。

2023年8月27日 記

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