工作室 125 まな板たて
![](125/25.jpg)
![](125/01.jpg)
こちらは数年前に作ったまな板たてです。設計図も無しで端材を使って思いつくままに作ったので、どうにもみっともない出来です。
![](125/02.jpg)
しかも、工作精度が甘くて、まな板を立てるとこんな風に斜めにかしいでしまいます。そのうち余裕ができたら作り直そうと思いつつ年月が経ってしまいました。
そこで、今回は思い切って作り直すことにしました。
設計
![](125/03.jpg)
いつものようにSketchUpで設計します。
まず、15mm X 180mmの長方形を描きます。
![](125/04.jpg)
これを55mm持ち上げて直方体にします。
![](125/05.jpg)
いくつか補助線を引きます。
![](125/06.jpg)
これを元にして切り抜き線を書き入れます。
![](125/07.jpg)
切り抜く部分を15mm押し込んでカットします。
![](125/08.jpg)
12mm(半径6mm)の孔を空けます。
![](125/09.jpg)
12mmの円を描いて46mm伸ばして丸棒を作ります。板の厚みが15mmで隙間が16mmという内訳です。
![](125/10.jpg)
ここからは補助線が邪魔になるので消してしまいます。
![](125/11.jpg)
丸棒を板に15mm押し込んでしまいます。
![](125/12.jpg)
板をコピーして31mm移動するとできあがりです。
![](125/13.jpg)
板のように色を塗って寸法線を付けてみました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。
![](125/14.jpg)
さらに分解図も描いてみました。
製作
![](125/15.jpg)
材料は、15mm厚55mm幅の松材と12mmの檜丸棒だけです。というよりも、これに合わせて設計したのです。
![](125/16.jpg)
鉛筆で墨入れをします。
![](125/17.jpg)
180mmの長さにカットして、12mmの孔を空けます。
![](125/18.jpg)
糸鋸盤で墨入れをした方を切り抜きます。
![](125/19.jpg)
これを型紙がわりにして、もう片方に鉛筆で切り抜き線を描き入れます。
![](125/20.jpg)
これも同様に糸鋸盤で切り抜くと・・・、
![](125/21.jpg)
このように同じ物がふたつ出来ました。
![](125/22.jpg)
両脇の板を丸棒でつなぐわけですが、まな板を実際に挟んでみて間隔を調整し接着します。あまりきついと使いにくいし、緩いと傾いてしまいます。
![](125/23.jpg)
接着剤が乾いたら、余分な部分をカットします。
完成
![](125/25.jpg)
防水の為にクリアラッカーで塗装しました。これで完成です。
![](125/27.jpg)
実際にまた板を立てるとこんな風になりました。
ちなみに、まな板の端についているかぎのようなものは、これです。まな板を半固定して安定させるもので、とても役に立っています。3mmの合板で作りました。
![](125/30.jpg)
2016年4月17日 記