工作室 148 フェライトアンテナカバー

正確な事は憶えていませんが、20年ほど前に組み立てた6球スーパーを引っ張り出してきました。6球スーパーというのは、5球スーパーヘテロダインにマジックアイを付けたラジオです。

筐体はこのように真空管からの熱を守るために金属の箱で覆われています。

内部はMT管とコイル、バリコン、トランス、スピーカーがびっしりつまっていてアンテナはありません。金属のカバーで覆われていてシールドされていますから内部まで電波が入らないのです。当然、アンテナは外部アンテナを使います。

これがなかなかやっかいなので、ここ15年ほどは使っていませんでした。

そこに来て、このフェライトバーアンテナセットを入手しました。

このような構成になっています。

付属の取り付けアームを取り付けて適当なところにネジ止めしようとするのですが、ちょっと歯が立ちません。

アンテナ端子に繋いで最適な線を見つけておきました。これをなんとか工夫して取り付けるようにしてみます。

扱いやすくするために、リード線をはんだ付けして、ビニールテープでぐるぐる巻きにして準備しました。

いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。

分解図はこのようになります。パーツ数は少ないのですが、正確な工作が必要です。

厚さ6mm幅38mmの板をカットしました。

フェライトバーを取り付ける10mmの孔はドリルで空ければ一発で簡単に済むのですが、なんと10mmのドリルビットを持っていませんでしたので、糸鋸で空けました。10mmの孔はこれまで空けたことが無かったのです。

ラジオ背面の排熱スリットが2mm幅なので、2mm厚の合板をカットして引っかけパーツを作ります。ちょっと大きくカットしておき、あとで余分な分は削ります。

組み立てます。

上からアンテナが丸見えです。

そこで、これをカバーすることにしました。2mm合板の余りを貼り付けて、はみ出した部分をカットします。

この角度からは丸見えですが・・・、

ぴたっと取り付けると見えません。

これで完成です。

2017年4月30日 記

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